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2広報ところざわ令和5年11月号 脱炭素とは、私たちが普段使っている電気や自動車から排出される二酸化炭素の排出量と、植物などによる二酸化炭素の吸収量を差し引いて、「実質ゼロ」にすることです。 それを実現するには、極限まで二酸化炭素の排出量を削減し、植樹やみどりの保全によって吸収量を確保することが重要です。 二酸化炭素によって引き起こされる地球温暖化を止めるためは、2050年までに脱炭素社会を実現しなければなりません。 地球温暖化の影響で、産業革命以後、気温の上昇が続いています。そこで、世界共通の目標が、パリ協定で定められました。 世界共通の目標は、2050 年までに脱炭素社会を実現しなければ、達成できないと言われています。 しかし、2030年までの結果によっては、2050年の目標達成が厳しくなり、気温上昇を抑えられなくなるかもしれません。 地球環境の将来が決まる分岐点が、すぐそこまで迫っています。 異常な猛暑日が長く続いた今年の夏。日本では大型の台風が頻発したり、世界では大雨による洪水や森林火災が発生するなど、自然災害の規模が年々大きくなってきています。 しかし、それらは私たちが日々排出する、二酸化炭素が原因かもしれません。 未来の地球環境を守るため、今、重要な局面を迎えています。問マチごとエコタウン推進課☎2998-9133今、地球で起きていること今、地球で起きていること脱炭素社会の実現へ!脱炭素脱炭素…ってなに?…ってなに?特集特集力を合わせて未来を変えよう力を合わせて未来を変えよう脱炭素社会の実現へ!2050年なのになぜ今なの?2050年なのになぜ今なの?◀市内の大雨災害時の様子(2016年8月) 地球温暖化という喫緊の課題に対し、市も二酸化炭素の排出量の削減に向け、さまざまな取り組みを実施しています。 しかし脱炭素社会の実現には、行政だけでなく、市民や事業者といった全ての主体の行動・協力が必要不可欠です。 令和5年4月1日に「所沢市脱炭素社会を実現するための条例」を施行し、行政、事業者、市民それぞれが取り組むべき基本的な施策を定めています。ひとりひとりのひとりひとりの行動・協力が必要です!行動・協力が必要です!二酸化炭素の発生源二酸化炭素の発生源 所沢市で、二酸化炭素排出量が最も多いのが一般家庭です。その多くは、家電製品などの電気を使用することによるものです。電気は石炭などを燃やすことで作られるため、多くの二酸化炭素を排出します。生活に欠かせない電気ですが、二酸化炭素排出量の削減のためには、使い方を工夫する必要があります。Ⓒ環境省脱炭素ポータル 気温上昇の影響はすさまじく、大型台風や豪雨、大規模な森林火災、記録的な猛暑などさまざまな災害が発生し、地球に暮らす人類や生き物の生存基盤を揺るがす危機が起きています。Ⓒ気象庁HP(縮尺など一部変更しています)◀黒線…各年の基準値との差 青線…5年の移動平均 赤線…長期的な平均的変化◎基準値は1991年~2020年の30年平均値です。世界の年平均気温偏差 左のグラフは、1891年~2022年の平均的な気温の変化を示したものです。産業革命前と比べ、2020年時点の世界の平均気温は、約1.1℃上昇しています。 このまま電気やガスをたくさん使い続けると、大気中の温室効果ガスは増え続け、2100年には最大5.7℃上昇すると予測されています。地球温暖化の影響地球温暖化の影響世界共通の目標▶世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つ▶1.5℃以内に抑える努力をする
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