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15広報ところざわ令和5年11月号10月号クイズの答え さんフォに(サンフォニ) 投稿留意事項 ▶投稿物は返却不可▶公序良俗に反しないこと▶政治・宗教団体、営利目的の投稿不可▶添削あり 「国籍に関係なく、みんなが笑顔でいられる居場所をつくりたい」そう語ってくれたのは、中国残留孤児※の父をもつ、上かみじょう條真ま理り子こさんだ。 生まれは中国の山東省。近所の友だちと木や屋根などに登って遊ぶのが大好きなわんぱくな少女だった。 ある日、父・充みつひこ彦さんから「親戚が遊びにくる」と聞き、当時小学1年生の上條さんは初めて会う親族にワクワクしていたが、そこに現れたのは日本人だった。 戸惑いながらも、そこで初めて父が日本人で、自分が日本国籍だということを知った。 充彦さんは7歳から中国で生活を送ることになった。つい日本語を話してしまうと、その度に周りから嫌がらせを受けていたため、覚えた日本語を必死に忘れようと頑張っていたと、充彦さんから聞いていたという。 大人になってからも、仕事の都合上、もし日本人ということが周りに知られてしまうと密偵扱いされ、家族と離れて生活することになってしまう。「いつか家族全員で日本で暮らすんだ」という一心で、50年間、日本人であることを必死に隠し続けた。そしてついに、充彦さんは家族で日本へ永住帰国することとなった。●野ところざわ老澤カヌレは地元の素材がたくさん使用され、お茶好きの私としては狭山茶が使われているこの商品を食べてみたいと思いました(東所沢和田・40代)●特集記事を見て、所沢市の将来が明るくワクワクしました!商品をたくさん購入して盛り上げていきたいです(東所沢・70代)編集から●野老澤カヌレは外ガリ中フワ食感で、狭山茶の濃い味わいを楽しめます。前号特集では連携事例として3商品をピックアップしましたが、魅力的な商品はまだまだあります。前号3面最下段から商品の紹介ページに飛べるので、この機会に、お気に入りの連携商品を見つけてみては?●所沢市だけでなく飯能市、狭山市までも、貴重な情報をありがとうございます。お祭り大好きなので楽しみです!(美原町・50代)編集から●近隣市でもお祭りが開催されます。詳細は前号12面をご覧ください。●「武蔵野の落ち葉堆肥農法」は、世界に誇れる現在進行形の循環型農法だと思います。地元でこの農法を守る農家があるのは誇らしいです(向陽町・60 代)編集から●大切な平地林を守るため、また、この農法を次世代へ継承していくためにも、本号3ページの「わたしたちにできること」にみんなで取り組んでいきましょう!「脱炭素ってよく聞くけど、具体的に何をしたらいいか分からない」と思っている方は結構多いのではないでしょうか。しかし、危機的状況はもうすぐそこまできています。本号特集を見て、危機感を感じ、ひとりひとりが地球環境のために行動すれば、未来は絶対に良い方向に向かいます。まずは現状を知り、できることに取り組んで、私たちの行動で未来を変えていきましょう(関①) 笑顔が印象的な今月のところっこ・上條さん。「困っている人を助けたい」という思いから、デイサービス施設を設立。上條さんの笑顔と優しさに、たくさんの方が救われてきたのだろう(関②) イベントの秋到来ですね。新型コロナ感染症が5類になり、イベントも解禁されてきているため、本号は内容盛りだくさんな紙面になりました。今年はたくさんイベントに参加するぞー!(深町)革製品の小物専門店ならではの 本革製品を手にしてみませんか♪建築士の資格を持つ店主がプランから1つ1つ制作する革製品の専門店。オリジナルの革製小物類の販売や、オーダーメイドの革製品の注文も多いお店。ランドセルなど革製品のリメイクやレザークラフト教室も開催中。 プレゼントは3種類の革製小物の中から、店頭でお好きなものを1つ選べます♪◆今月のクイズ9・11・12面のクイズを解き、空欄に入る文字を順番につなげると?◆応募方法(11月10日㈮締め切り)①クイズの答え②郵便番号③住所④氏名⑤年齢⑥電話番号⑦11月号の感想を記入し、〒359‐8501広報課に郵送・市HP(プレゼント)で応募◎当選者の発表は、引換券の発送をもって代えさせていただきます。▲市HP「言葉の壁」で困っている人たちを救いたい株式会社・一心 代表取締役上かみじょう條 真まりこ理子 さん(市内在住)※戦後、日本へ帰国する手段を失い中国で生活を送ることとなった人たち。13歳未満は中国残留孤児と呼ぶ。◀一笑苑公式HP 中国で生まれ、17歳のときに日本で生活を送ることになった上條さん。日本に来て一番驚いたことは、刺身や肉を「生」で食べる食文化だったという。 毎日全力で働く上條さんの好きな休日の過ごし方は、自宅でコーヒーを飲みながらゆっくりとした時間を過ごすこと。(1,000円相当×50人)(カードケース・小物入れ・ポケットティッシュケースのうち1つ) しかし、上條さんにとって日本での生活は辛いものだった。 上條さんが日本に来たのは17歳のとき。高校に通うも、「言葉の壁」に悩まされ、毎日が苦痛だった。 それから数年後、上條さんにも家族ができた。子どもが少しでも上手に日本語を話せればと、上條さん自身も必死に日本語を勉強し、日本語能力検定1級を取得。その力を活かすため、所沢市役所で週2回、通訳として今も働いている。 日本での生活も徐々に慣れてきた頃、充彦さんは高齢のため、デイサービスの利用を始める。しかし、充彦さんはここでも「言葉の壁」によって辛い思いをしてしまう。 話を聞いた上條さんは「戦争に巻き込まれ、頑張って日本語を忘れた父がなぜ日本語が喋れないことで苦しまなきゃいけないのか。父だけじゃなく、言葉の壁で困っている人たちの力になりたい」と強く思ったという。 それからは懸命に働き、資金を集め、令和元年度に通所介護施設「一いっしょうえん笑苑」を設立。「人生、笑っていればいい縁(苑)がやってくる」という意味を込めて、「一笑苑」になったそうだ。 今、日本には中国残留邦人が対象の生活・宿泊できる施設はないという。上條さんは、「全国で初となる中国残留邦人が生活・宿泊できる大型施設を建てて、言葉の壁に悩んでいる人たちを助けたい」と、笑顔で語ってくれた。(取材:関)● LレザーEATHER工房YANAI 上新井2-1-11 ☎2928-0066 (午前10時~午後8時/日曜午後6時まで/火曜定休) ◎お気軽に来店ください。

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