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2広報ところざわ令和5年3月号あの日受けたから 今の自分があるあの日受けたから 今の自分がある医師が語る「早期発見がとても大事!」医師が語る「早期発見がとても大事!」経験したから伝えられること経験したから伝えられること 受けていてよかった… Aさん(市内在住 ・80代女性) 毎年「健康ガイドところざわ」が配布されるとがん検診を申し込み、定期的に受診していた私に、要精密検査の通知が届いたのは令和3年1月のこと。すぐに精密検査を受診し、早期の肺がんと診断されました。 誰もがかかる可能性がある病気と分かっていても、自覚症状は全くなく、「たばこも吸わない私がなぜ肺がんに?」と頭が真っ白になり、不安と戸惑いを感じました。 幸い、見つかったがんはごく初期のがん。医師からは「よくこんなに早く見つかった」と言われたことを覚えています。家族と相談して決めた手術は術後の痛みも少なく、すぐに日常生活に戻ることができました。 現在は経過観察を行いながら、毎日のウォーキングや体操教室への参加など元気に生活しており、早期に見つかって本当に良かったと感じています。がんで苦しむ人や悲しむ人をなくすために、多くの方に定期的に受診してほしいです。 まさか、私が!?Bさん(市内在住 ・80代女性) 毎年、市からお知らせが届くと特定健診を受けていましたが、その年は「なんとなく」詳しい検査をしたいと人間ドックを受検。でも、胃の検査結果で「影がある」と言われたときは、何のことか理解できませんでした。 体調の変化にも全く自覚がないまま、精密検査で胃がんが見つかり、入院、そして手術。幸い早期発見で、局所麻酔での腹腔鏡手術は入院も短くて済みました。退院のその月には「所沢で第九を」の合唱メンバーとして本番の舞台に立てるまでに。 人一倍丈夫で元気が取り柄。身内にがんになった者もいなかったため、当時は「まさか、私が!?」と思いましたが、いまや、がんは誰がかかっても不思議ではない病気だと聞きます。「検査を受けて本当に良かった」というのが今の気持ちです。 あれから10年が経ちますが、生活全般により気をつけるようになったからか、体調も良く、「所沢で第九を」演奏会にもずっと参加し続けています。メリット1「生命予後」が良い(長生きできる) 治療後5年経過した時点で評価する「がんの生存率」は、早期発見したステージⅠ、Ⅱの方が高い数字となっています。 発見が早いほど「いつか再発するかも」という不安・ストレスも少なくてすむのです。メリット2体にやさしい治療法が選択できる 胃がんや大腸がんを例にとると、開腹手術→腹腔鏡手術→ロボット手術→内視鏡手術(非開腹)と、がん治療のための手術方法も大きく進歩してきており、早期発見の手術ほど傷口が小さく痛みが少なくてすみます。術後の見た目もきれいです。入院期間も短く、治療と仕事の両立もしやすくなります。こんなメリットも!長い目で見ると健康寿命の延伸も期待 「がんサバイバー(生存者)」は、最低でも5年間は医師の経過観察を受けます。そのため、がんだけでなく生活習慣病や喫煙、過度の飲酒といった健康に影響を及ぼす習慣なども見直すきっかけになります。 その結果、長い目で見ると健康寿命が長くなる可能性が高くなるのです。 日本人の死亡原因第1位、生涯で2人に1人は罹患するといわれる「がん」。「私には関係ない」と思っている方にも、実は他人事ではないのです。 そんながんも、早期に発見できれば必要以上に怖がる病気ではなくなってきています。未来の安心のために、今できることを考えてみませんか?問保健センター健康管理課☎2991-1811がん検診のススメがん検診のススメようこそ 安心の入り口へようこそ 安心の入り口へ特集特集020406080100%94.0%Ⅰ期Ⅱ期Ⅲ期Ⅳ期80.3%57.5%23.0%←早期がん進行がん→岩下悦郎消化器内科クリニック 岩下悦郎 院長◀全がん5年相対生存率(「全国がんセンター協議会加盟施設における5年生存率(2011 ~2013年診断例)/公益財団がん研究振興財団 「がんの統計2022年版」」より作成)
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