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3広報ところざわ令和4年8月号所沢市は持続可能な開発目標(SDGs)に取り組みます。LGBTのカップルがそのパートナーシップ関係を市に届け出ることができる制度で、所沢市では今年1月に始まりました。子どもがいる場合、希望すればその子どもとの関係性をファミリーシップとして併せて届け出することができます。 届け出をすることで、所沢市では、市営住宅への入居や市民医療センターでの緊急時のパートナーの医療情報の開示など、生活上のさまざまな不便を解消することができるようになりました。 令和4年6月30日時点で、9件のカップル、ファミリーが届け出をしています。パートナーシップ制度は全国で209の自治体※、ファミリーシップ制度は20を超える自治体で導入されていて、全国的な広がりを見せています。 国の法整備を待たずに、自治体での取り組みが広がっているところです。※渋谷区・虹色ダイバーシティ全国パートナーシップ共同調査(令和4年4月1日時点)より。ファミリーシップ制度導入数は所沢市把握分。さまざまな生きづらさに直面しているLGBTの人たち。それらを少しでも解消しようと、所沢市や他の自治体でパートナーシップ・ファミリーシップ制度の導入が進んでいますが、こうした制度がなくても互いに尊重される社会にしていきたいですね。 LGBT以外にも女性や子どもの人権問題や同和問題など、生きづらさや困難に直面している人たちがいます。「気付かなかった」ものに目を向けることが、最初の一歩。市などが開催するセミナーやイベントにも参加してみませんか。 違いを認め合い尊重し合える社会の実現のために、皆さん一人一人の気付きとやさしさが必要です。 パートナーと暮らすために賃貸物件を探していた時、「同性」というだけで審査に通らないことがありました。不動産業者からもいい顔をされず、大家さんも「同性同士の入居は想定していない」とのことでした。一緒に暮らしていていくための環境が整っていない不便さを感じました。 従来の婚姻制度を同性間にも広げていただきたいです。大切な人と安心して暮らす権利は、誰にでもあるはずです。しかし、このように日本の法律が変わるにはまだ時間がかかると思います。そのため、会社で同性パートナーでも福利厚生を受けられるようにしていただけるとありがたいです。 子どもやパートナーが風邪をひいたり何かあった時に、育児休暇や介護休暇が取得できるように、同性パートナーを配偶者とみなして休暇を取れる会社が広がると、生きやすくなる当事者が増えるのではないかと感じています。 今年1月に所沢市がパートナーシップ制度を開始して、さっそく2月に届け出をしました。 私たちはアメリカ人同士・女性同士で、すでに母国では7年近く前に正式に結婚しています。なのに、アメリカで正式に認められている同性の結婚が日本では認められていません。日々苦しく感じ、とても残念に思っています。 日本でも同性の結婚が認められ、私たちのような人たちも異性愛カップル同様の平等な権利を持つ、そんな日が来るように祈っています。 誰もが人権を尊重され、個性や能力を発揮できる社会を目指す拠点施設。LGBTを含むさまざまな講座やイベントの開催、女性の相談を行っています。お気軽にご利用ください。場寿町27-7コンセールタワー所沢2階/☎2921-2220開館時間 午前8時30分~午後9時30分休館日 木曜、祝日(木曜と祝日が重なった場合はその翌日)、年末年始◆電話相談日月・水・金・土曜、第2・4火曜午前10時~午後4時専用電話 2921-2333◆対面相談(要予約)①何でも聞きます相談日水曜午前10時~午後4時②カウンセリング日▶第1・3・4火曜、第4金曜午前10時~午後4時▶第2火曜午後2時~8時◎図書や資料の貸し出し、さまざまな団体の学習や趣味の活動を楽しむ場としても利用されています。Voice!このようなケースのほかにも、「家族」であることについて周囲の理解を得にくいために友人のように振る舞わなくてはならなかったり、緊急時に家族としての立ち合いがなどが認められなかったりするなど、家族であれば当然と思われていることにも困難を感じている人たちがいます。 LGBTの人も、そうでない人も、大切な人と安心して過ごすことは尊重されるべきものです。 あなたの周りにカミングアウト(表明)している人がいないとしても、もしかしたら身近にいるかもしれないと思って、思いやりをもって行動したいですね。Voice!

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