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2広報ところざわ令和4年8月号人のあり方は十人十色。人それぞれ違います。 それは「性」についても同じこと。単純に男性・女性の2つだけでは区別できないのです。 多くの人がイメージする「性」は、いわゆる「からだの性(生物学的な性)」が一般的です。しかし、そのほかにも自分の性別をどう思うかという「こころの性(性自認)」や、誰を好きになるかという「好きになる性(性的指向)」など、いろいろな「性」があります。 はっきりと境界があるわけでなく、程度もさまざま。人それぞれ、自分らしい「性」があってよいのです。「LGBT」という言葉を耳にしたことがありますか?ご存じの方も多いと思いますが、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの4つの頭文字を取った、セクシュアルマイノリティ(性的少数者)の総称です。▶L(レズビアン)…女性の同性愛者▶G(ゲイ)…男性の同性愛者▶B(バイセクシュアル)…男性も女性も恋愛や性愛の対象になる両性愛者▶T(トランスジェンダー)…生まれたときの性別に対して、異なる性別を自認している人 この他にも、▶A(アロマンティック)…恋愛対象を持たない人▶Q(クエスチョニング)…自分の性別を決めない・わからない人など、たくさんの性のあり方があります。 最近耳にすることが多くなった、「LGBT」。本号では、身近で困難や生きづらさを抱える性的少数者の人たちの現状を、当事者の声を交えてお伝えします。 グラデーションの虹のように、人はそれぞれ違って当然。「気付かなかった」存在に目を向け、違いを認め合える社会をつくっていきましょう。問企画総務課☎2998-9046※電通ダイバーシティラボ LGBTQ+調査2020による 「セクシュアルマイノリティ?自分の周りにいないから実感が湧かない、よく分からない」という人もいます。 しかし日本では、人口の8.9%の8.9%※※、約12人に1、約12人に1人がLGBTを含むセクシュアルマイノリティアルマイノリティという調査結果も。左ききの人や血液型がAB型の人がそれぞれ約10%(約10人に1人)であることと比べても、案外身近な存在であることがわかりますね。 見えていない・気がついていないだけで、あなたの周りにも必ずいて、そのことを打ち明けられていないだけなのです。 一人一人の性のあり方のことを「セクシュアリティ」といいます。セクシュアリティは誰もがもっているものですが、世の中では心身の性別が一致していて異性に恋愛感情をもつ人が「普通」とされ、それ以外のセクシュアリティをもつ人は長らくいないことにされていました。 そこで、マイノリティ(少数者)とされるセクシュアリティをもつ人たちが、存在の可視化と連帯のために用いるようになったのが、「LGBT」という言葉です。 さらに、マジョリティ(多数)にあたる人々も含め、全ての人がもっているセクシュアリティに焦点をあてたのが「SソジOGI※」という表現です。 現在では、こうした概念が広まるにつれて、多様な性が人権問題として認識されるようになってきました。しかし、制度はまだまだ追い付いていません。社会の変革には意識と制度の両輪が必要です。 所沢市のパートナーシップ・ファミリーシップ届出制度には、権利の保障はもちろんのこと、インクルーシブ(包摂的な・誰も排除されない)な社会への推進力としての役割も期待しています。※「Sexual Orientation&Gender Identity(性的指向と性自認)」の略。全ての人それぞれの「好きになる性」と「こころの性」の状態を表すことば。Voice!

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