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15広報ところざわ令和3年11月号10月号クイズの答え サイタま(埼玉) 投稿留意事項▶投稿物は返却不可▶公序良俗に反しないこと▶政治・宗教団体、営利目的の投稿不可▶添削あり 市内唯一の養蚕農家である小暮家は家長の晴はるひこ彦さんと奥様の房ふさこ子さん、長男の重しげゆき行さんと奥様の由ゆきこ木子さんの4人で養蚕を営んでいる。 蚕が繭まゆを作り出荷するまでの期間はわずか1カ月ほど。小暮家では、今でも春はるごき蚕期、夏なつごき蚕期、晩ばんしゅうごき秋蚕期と年3回繭の出荷をしている。蚕が小暮家に届くと包みをほどき、晴彦さん夫婦と重行さん夫婦がペアとなって手際よく数万匹いる蚕をできるだけ重ならないように散らして、まず長旅で疲れた蚕を休ませる。 「蚕は桑と温度を食って大きくなる」と晴彦さん。外気との寒暖の差が激しい時は暖房機で室温を調整するが、湿度が高くなると病気になりやすいので、窓の開閉で湿度を調整するなど、蚕の成育に適した環境作りが欠かせない。 「おやじは夜中も起きて蚕の所へ、室温を調整したり桑やりをしたりして、蚕にかける想いは人一倍強いよね」と重行さん。「蚕は手をかければかけるほど良い繭を作るから、手は抜けないんだよね」と輝いた目で語る重行さんの養蚕に対する熱意を小暮家一家で支えている。 地元の北野小学校では毎年3年生の総合学習の一環として、小暮家から蚕を譲り受け、児童1人1人が土日は家にも持ち帰り、蚕の飼育をしている。 「蚕の成長はあっという間だから、初めて蚕を見た時と、繭を作り蛾になるまで世話をした後の子どもたちの顔はね、全然違うんだよ。生き物を世話するって事は大切な経験になるんだよね」と子どもたちからの手紙を丁寧に読み返しながら晴彦さんは言う。 蚕が勢いよく桑を食べている時のカサカサという音が聞こえなくなり、頭をあげる動作をし始めると、それは繭を作る合図だ。 「上じょうぞく蔟」という繭を作る場所へ蚕を移動させる工程は、一番人手が必要で、この時ばかりは知人や遠方の親戚にも手伝ってもらっての作業となる。 長男である重行さんは、周囲から当然のように家業を継ぐと期待されている事に窮屈さを感じ、一度は大手企業に就職。充実した社会人生活を送っていたが、趣味の無農薬での田畑作りをするようになると、畑を無農薬でやる事は片手間でできる事ではないと痛感。30歳で退職し家業を継ぐことを決意、気づけば20年以上が経っていた。 「養蚕業は分業制だから、どこかがやらなくなったら、産業自体が無くなっちゃうんだ」と淡々と決意を秘めた表情で語る重行さんは、会社員時代に培った技術を取り入れ、父晴彦さんが大切にしている養蚕を守り抜いている。(取材:坂本)社会科の教科書で養蚕業を勉強したのは、半世紀ほど昔の事。当時は所沢でも養蚕業が盛んで、市内には桑畑が点在していたと記憶しています。養蚕農家の小暮家を取材させていただき、出荷するまでの期間の短さに驚きました。そして思い出す、桑の実いっぱい食べて舌を真っ黒にしていた幼い日々。紙面に載せられなかった写真はウェブ版ところっこに掲載しましたので、興味のある方はご覧ください(坂本)我らが埼玉西武ライオンズの栗山選手をデザインした記念マンホール蓋がお目見えします。そのほかにも、偉業をたたえるさまざまなキャンペーンが展開中。ぜひ特設サイトをご覧ください(宮﨑)ゼロカーボン特集を担当。大それたことはできなくても、地元の食材を買ったり、省エネ家電を選んだりと、心掛けから始めようと思いました。お買い物はもちろんウオーキングを兼ねて♪(齋藤)ベーカリープロデューサー岸本卓也さん監修のお店が所沢に♪愛いとしい朝セット【高級食パン・ラスク・ドリップコーヒーバッグ】(1,263円相当×25人)1度聞いたら忘れられない店名の高級食パン専門店が所沢市にもオープン!朝食にそのまま食べてほしい食パン『愛しい朝』は耳まで柔らかくふんわりとした口どけ。高品質のバターと無添加生クリーム、国産りんごの蜂蜜やサンゴの塩を加えた厳選素材の食パンをご堪能あれ♪●高級食パン専門店 愛してる人きみだけ 東住吉12‐7Parusnik1階 ☎2946-7753 (午前9時~午後6時/不定休)◎パンがなくなり次第終了◆今月のクイズ9・11・12面のクイズを解き、空欄に入る文字を順番につなげると?◆応募方法(11月10日㈬締め切り)①クイズの答え②郵便番号③住所④氏名⑤年齢⑥電話番号⑦11月号の感想を記入し、〒359-8501広報課に郵送・市HP(プレゼント)で応募※当選者の発表は、引換券の発送をもって代えさせていただきます。◆プレゼント提供事業者も募集中!詳細は、市 ( プレゼント募集)をご覧ください。HP(((▲市HP「お蚕様」と呼ばれた時代を令和の今に伝える▲晩秋蚕期の出荷を待つ繭 重行さんは純所沢産落花生『トコピー』の生産にも力を入れている。 地元の活性化にも尽力し、北野天神社での「夜桜あかり」にも携わる。▲小暮さんご一家。重行さん由木子さんご夫婦は大のひばりちゃんファン☆● シェアサイクルで、所沢を散策するのもイイなあと思いました(美原町・40代)● 初めて所沢市にもシェアサイクルがあることを知りました。駅への行き帰りや今まで東所沢方面のバスが少なくて行きづらかったのが解消されそうです(若松町・30代)● 先日の地震の時に話題になったシェアサイクルに興味を持ちました(下安松・50代)編 集から●シェアサイクルを使ってみますという感想をたくさんいただきました。災害時の帰宅困難の交通手段として役立ったとの報道もあり、利用方法の確認だけでもしてみてはいかがですか。● 「減らそう食品ロスごみ」に興味を持ちました。学校でもよく習いますが新たな発見がありました(松郷・10代)● てまえどり…ハッとしました。意識して食品ロスに取り組まないといけませんね!(岩岡町・40代)編 集から●今までの習慣でつい奥から商品を取る行動を反省です。てまえどりを心掛けようと思います。● 小学校の時の給食に出てたソフトめんは山田うどんさんのでした。私のあだ名もうどんだった時があり懐かしく思い出しました(久米・40代)編 集から●給食のソフトめんを懐かしむ、編集もそのひとりです。
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