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3広報ところざわ令和元年12月号▲購入直後(上)と現在(下)を同じ場所から撮影。10年の歳月でこれほどのみどりが再生しました。あえて一律な手入れをしない、生態系のバランスを考えた活動が行われています。※みどりのパートナーとは、みどりの保全や緑化活動を行っている登録団体・個人のことです。【取材協力】おおたかの森トラスト、おおたかの森トラスト・こどもエコクラブ、所沢市若狭一丁目自治会、宮前小学校5年生、市民カメラマン・中村 仁さん 北岩岡と下富の住宅地のすぐ横にあるのは、旧鎌倉街道沿里山保全地域。その一部に、みどりのパートナー※によるナショナル・トラスト活動地(自然保護を目的に買い取った土地)があります。この土地も、以前は産業廃棄物処理場として使われていましたが、保全団体が地域の方々と募金活動を展開。平成20年に7,426㎡の土地を購入しました。 それから約10年。一度はコンクリートに覆われた土地は、今では生き物の楽園に様変わり。樹林が隣り合わせにあることで、野生動物が行き交うことができ、多様な動植物が見られる場所になりました。 若狭の住宅地を歩くと、突然姿を現す2つの樹林地があります。近接するこの森は、若狭山の神市民の森と若狭地蔵市民の森。平地林が生まれるきっかけとなった新田開発は、大変な苦労を伴うものだったため、開拓の成功や健康を願い、神仏がまつられたといわれています。 木漏れ日が心地よく四季を感じられるこの森は、住民の憩いの場にもなっています。まちを彩り潤す貴重なみどりを守るため、この森でも、みどりのパートナーの方々が下草刈りや落ち葉掃きなどの管理活動を行っています。 北中から小手指にかけて広がるのは、県指定のふるさとの緑の景観地。宮前小学校と西富小学校からほど近い北中の平地林は、体験学習にはうってつけ。地域の自然を学び守るため、授業の一環で、年間を通じ外来植物の除去や樹木の伐採活動に取り組んでいます。教科書にはない生きた教材を目の当たりにし、子どもたちの興味は尽きることがありません。若狭地蔵市民の森では、月1回、地域のみんなで管理活動をしています。住宅地の中に残る貴重な平地林。今後も大切にしていきたいです。若狭若狭若狭若狭若狭若狭若若若若月月月1月1月月月月月月管理管理管理管理管理管理管理管理管住宅住宅住宅住宅住宅住宅住住住住宅今後今後今後今後今後今今後下富1322-13ほかvoice 個人・団体、誰でも登録できます。講習会や用具貸し出しの支援もあります。身近なみどりを守るあなたをお待ちしています。ひとたびは失われかけながらも、人々の地道な努力により再生してきた平地林。この宝をどうやって“未来”に残していくのか。私たち一人一人が考え、行動に移す時は、“今”なのかもしれません。-02・旧鎌倉街道沿里山保全地域 --03・若狭 山の神市民の森・地蔵市民の森 --04・北中/05・小手指 ふるさとの緑の景観地 -みどりのパートナー木村一郎さん山の神…若狭4丁目2521-2ほか地蔵…若狭1丁目2937ほか◎詳細は、市HP(みどりのパートナー)をご覧ください。みどりのパートナーになろう北中…北中4丁目456-1ほか小手指…北中1丁目251-2ほかよみがえった樹林まちのオアシス体験学習の場 「保全活動に参加したいけど難しい…」という方も、気軽に参加できるのが「緑の基金」です。いただいた寄付金で、樹林地を購入し保全に役立てています。募金箱は、市役所5階みどり自然課、まちづくりセンターなどに設置しています。 みどりの宝を未来へ残すために、皆さんのご協力をお待ちしています。◎詳細は市HP(緑の基金)をご覧ください。緑の基金 人が生きるためには、生き物の恵みが欠かせません。しかし、私たち人間の活動により、その生き物たちが地球規模で急速に失われようとしています。市では、市内の生き物の豊かさ=多様性をどのように確保するかの方針を、2019年からの2年間でまとめています。生物多様性 ところざわ戦略 豊かな生活に欠かせないみどりを、どのように守り育てるのかをまとめた市の計画です。紹介した平地林も、この計画に沿って保全されています。内容は、市役所や図書館で閲覧できます。 身近なみどりについて、一緒に考えてみませんか。◎市HP(みどりの基本計画)でもご覧になれます。みどりの基本計画
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