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14広報ところざわ令和元年10月号▶著作権・肖像権・プライバシーなど第三者の権利を侵害していないことHPホームページ検索Eメール電申市HPから電子申請(市外局番は04) 写真・絵手紙・切り絵・川柳・エッセイなど、皆さんの作品やお便りを募集しています。●応募方法 欄外の留意事項をご覧の上①住所②氏名③年齢④ペンネーム⑤タイトル⑥作品コメント⑦広報紙の感想を記入し、メール・郵送(写真は10MB以内/エッセイは300字程度)▶hiroba@city.tokorozawa.lg.jp▶〒359-8501広報課みんなのひろばみんなひろばの投稿大募集!↓あんず文字↓あんず文字▲バナナ兄弟まだ小さいけれど、お互い一番の理解者。お揃いTシャツは絆の証!?●ところんず(下安松)▲見て見て~♪似合うでしょママの眼鏡で遊ぶ息子。少しフレームが曲がったのは、内緒にしておこう●あおのすけ(山口)◀シンクロ寝ふと気が付くと、同じ顔で寝ていました(笑)●しもしも(東所沢)◀ひょうたんのおしゃべり「おい、君!熟したらどんな駒を出すつもりなんだ?」●仲 敏夫(山口)▲みーちゃん(本郷)次のテーマ●11月号「健康法」締め切り●10月10日㈭一人旅 武井ひろ子(美原町) 秋が深まった五十代半ばのある日、夫とけんかをした。興奮が収まらず、友人を訪ねて延々と話し続けた。 そのまま家に戻る気になれず、なんと箱根へ一人旅。色鮮やかな紅葉と温泉に癒やされ、4日目に解放感と気の重さの入り混じった複雑な気分で帰りの電車に乗った。 車窓から富士山を探していると、反対側の席から「富士山はこちらですよ」と声を掛けてくれる人がいた。 戦争で夫を亡くし、女手一つで息子を育て上げたというその女性は、温泉療養からの帰りということだった。私の話を聞くうちに、「自分を信じて自立を目指しなさい」と言ってくれた。温かくも凛としたその人の言葉は、今の私の礎になっている。 一人旅は、自分が自分になっていく宝探しのようなものなのかもしれない。食べすぎ旅 荻野幸雄(北有楽町) 昭和29年8月。大学生だった私は、札幌の学友の家に招かれついでに、夏休みを利用して道内一周の一人旅に出た。 当時は青函連絡船4時間を含め、上野から札幌まで26時間の旅。SLでの旅だったので、青森駅のホームで真っ黒になった顔を洗いシャツを着替え、札幌駅のホームでもう一度同じことをした。 昭和20年代の旅は、お米持参。宿で必要な量を取ってもらうが、だんだん少なくなると、足りるだろうかとハラハラした。 濃い牛乳にアイスクリーム、新鮮なイカ刺し。東京では食べられないようなものをお腹一杯食べ、帰京後に虫垂炎で入院、手術となってしまったのも、今では懐かしい思い出だ。初めての一人旅の思い出 ごんすけ(南住吉) 二十代の終わり頃、安あん野の光みつまさ雅さんの「津和野」という絵本に出会った。 名所旧跡を案内するのではなく、機関車の駅、同級生の住職がいるお寺、友達と登った山、エビやメダカをすくった小川などのスケッチ。そこには、作者の子どもの頃の「時」が描かれていて、「ふるさととはこういうものなのか」と感動した。 絵本をバッグに入れて、島根県の津和野へ初めての一人旅に出た私。絵本と同じ風景を見つけては、腰を下ろしてぼんやりと眺める。ただそれだけだったが、その時だからこそできた特別な旅だったと思う。 30年以上が経ち少し色あせてしまったけれど、今も手元にあるその絵本は、一緒に旅をした大切な友達だ。テーマ「一人旅」▲宗像茜衣(北秋津)♥

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