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2広報ところざわ令和元年6月号海に囲まれた日本に暮らす私たち。その海を埋め尽くそうとしている“身近なごみ”を知っていますか? 世界の海には、すでに1億5千万トンを超えるプラスチックごみが存在していて、現在、1年間に少なくともジャンボジェット機5万機分(800万トン)のプラスチックごみが世界の国から流れ込んでいます。このままでは、2050年までに海のプラスチックごみの重さが、海にいる魚の重さを上回るという衝撃的な予測がされているのです(右図参照)。 世界で発生するプラスチックごみの47%は、私たちの努力次第で減らすことができるペットボトルや食品トレーなどの容器包装に使われるプラスチックです。そして、それらプラスチックごみの一人当たりの発生量が世界で2番目に多い国は、なんと日本。つまり、私たちの努力で海を汚すプラスチックごみを減らすことができるのです。 「所沢には海がないから関係ないな」と思ったあなた。今、あなたが食べている魚たちが暮らす海は、全て市内の川とつながっています。そう、他人事ではないのです。軽くて丈夫、しかも安価で手に入りやすいプラスチック製品。いまや私たちの暮らしに欠かせないものです。しかし、そんな便利なプラスチック製品が、使い捨てられてごみとなり、ポイ捨てや間違った分別などの結果、川を通じて最終的に海を汚していることをご存じですか?海なし県の所沢市民も関係する問題を、海のカメさんが教えてくれます。問資源循環推進課☎2998-9146 5mm以下の細かいプラスチックをマイクロプラスチックといいます。マイクロプラスチックを食べた魚を人が食べた場合、健康に影響が出るのでは?と懸念されています。▲ハワイの海岸で見つかった日本の飲料用プラスチック容器。日本のごみが、海を渡って海外まで流れ着いているのです。 世界経済フォーラムは、2050年までに「海のプラスチックごみの重さが海にいる魚の重さを上回る」と予測を発表。海のプラスチックごみ海の魚たち提供:九州大学 磯辺研究室◎カメさんが海のプラスチックごみのことを教えてくれる紙芝居『ひろいうみのおはなし(所沢市作成)』は、所沢図書館や市HP(紙芝居)でご覧になれます。で出典:NOAAアメリカ海洋大気局海を漂う5mm以下のプラごみたち海とつながっている   私たちの暮らし2050年の予測 特集特集海海所沢所沢に行く。に行く。のカメさん、のカメさん、海 な し海 な し~所沢市民が海を救う~~所沢市民が海を救う~海のプラスチックごみの重さが魚の重さを上回る?人がプラごみを捨てる魚が食べる人が食べる捨てたごみが人に戻ってくる

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