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 「娘がご飯を残したんです。それを物語にしようと思って」。どの家庭にもありそうな出来事を、子育て中の母親ならではの温かな目線で童話にしているのが蓬よもぎ澤さわ里さと美みさんだ。 2013年、フリーペーパーで創作童話の募集記事を見つけ、経験は無かったが、軽い気持ちで応募してみた。落選したものの、童話を作る楽しさに目覚めた。ママ友に作った童話を見せたところ、大好評!「紙芝居にしてみたら?」。その一言がきっかけで、翌年3月の親子イベントで、ママ友の松田えみりさんと紙芝居をすることに。「子育てママのお話工房 星のたまご」誕生の瞬間である。 そして、親子イベントに来ていたラジオ関係者から依頼を受け、その後2年間、毎月、公開生放送の紙芝居コーナーを担当することになった。等身大の母親の思いが詰まった作品は、多くの母親たちを中心に大きな反響を呼んだ。  人生はまったく、何があるか分からない。ママ友の何気ない一言から活動を始めた蓬澤さん。「自己流で書いてきましたが、いろいろな人たちのおかげでここまでやってこれました」。本人は謙遜するが、特別な先入観がないからこそ、素朴で皆が共感できる作品になるのだろう。一人の母親として、日頃思っていること子育てママのお話工房 星のたまご蓬よもぎ澤さわ 里さと美み さん(北中在住)を書く。「同じママさんから、『感動して泣きました』という感想をいただきます。少しでもママさんたちの癒やしになれば。」そう話す蓬澤さんは、まるで多くの母親たちの代弁者だ。これまでに制作した紙芝居は17本。「子育てをしているおかげで、書きたい題材はたくさんあります」と、制作意欲をにじませる。 イベントへの出演依頼も多い。作品だけでなく、蓬澤さんの明るい人柄にも引き付けられるのだろう。  蓬澤さんが書いた童話は、朗読を担当する松田さんの声を通すことで、人々の心にじんわりと染み渡る。しかし、作品を彩るのはこの二人だけではない。音楽とのコラボレーションも特徴の一つだ。 たまたま同じイベントに出演した、市内在住のスティールパン奏者・伊澤陽一さんが奏でる音色に惚れ込んだ。2015年8月、スティールパンを題材にした紙芝居「ティンリングが聞こえる島」を、伊澤さんの生演奏と共に発表。音楽に包まれた物語は、聞き手をより一層その世界に引き込む。「この作品は伊澤さんの音楽があって完成したもの。彼の音楽無しでは考えられません」と、作品への思いを口にした。 「いつか映画の原作になるような物語を書きたい」。謙虚な姿勢が印象的な蓬澤さんだが、その夢は大きい。(取材:宮﨑)◎「子育てママのお話工房 星のたまご」のホームページから、寝かしつけ用の童話が読めます。 2014年4月、紙芝居ユニット「子育てママのお話工房 星のたまご」を結成。自身は童話の創作を担当している。5歳と小学4年生の2児の母親。日々の子育て中の出来事を童話用に書き溜めている。共感を呼ぶ、等身大の母親からのメッセージ●娘がちょうどヘレン・ケラーについて学んでいて、障害のことを話す機会があり、特集「認め合い、支え合う」がとても興味深かったです。自分から声を掛けるのは勇気のいることですが、自然にお手伝いができる子どもに育って欲しいと願っています(小手指町・40代女性)●いつ、自分も助けてもらう立場になるかわからないですし、お互い様の精神が大事だと思います。特別な事ではなくて、当たり前にお互いの気持ちを通じ合わせられるようになればと思います(向陽町・20代男性)編集から●「困っている人を見掛けたら声を掛けるようにしたい」という感想が多く寄せられました。 ハードルは決して高くありません。まずは「お困りですか?」の声掛けから始めてみませんか?●「熱中症予防のポイント」がとて も参考になりました。「私は大丈夫」と過信せず、夏を元気に乗りきりたいです(北秋津・60代男性)● 今年も夏がやってきました。先日、中学1年生になった息子から、市民プールはいつから?と聞かれました。早速7月号を見て、教えたいと思います。 (三ケ島・40代女性)編集から●まだまだ暑い日が続きます。小まめに水分補給するなど、熱中症予防を一層心掛けてください。大阪府北部地震、西日本豪雨と大きな災害が相次ぎました。被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。被災地の友は、「高台から見渡してみると、わが街は一面ブルーシートに覆われていました」とメールにつづっていました。その静かな慟どう哭こくを思い、胸がつぶれる思いです。自然の脅威を前に、私たちにできることは何か。動く、心を寄せる、自らも備える。一人一人が考え続けたい課題です(加賀谷)特集で子どもの頃大好きだった保育園と児童館へ。思い出いっぱいの大切な場所は、子育て中のパパママにとっても、悩みが解決できる大切な場所でした。ぜひ、親子で行ってみてくださいね(佐々木)初の「はつらつところっこ」を担当。インタビューの途中で、蓬澤さんに紙芝居を読んでもらえることに!普段は朗読担当ではない蓬澤さんですが、優しく語りかける口調は、母そのものでした(宮﨑)月1回の写真付き巡回報告書で安心♪まずはお試しください!空き家の100円管理サービス(1年分)●NPO法人 空家・空地管理センター 西所沢2-1-12 第2北斗ビル 70120-336-366 (午前9時 ~午後5時)◆今月のクイズ8・11・12面のクイズを解き、空欄に入る文字を順番につなげると?◆応募方法(8月10日㈮締め切り)①クイズの答え②郵便番号③住所④氏名⑤年齢⑥電話番号⑦8月号の感想を記入し、〒359-8501広報課に郵送・市H(Sプレゼント)で応募◎当選者の発表は、引換券の発送をもって代えさせていただきます。◆プレゼント提供事業者も募集中!詳細は、市H(Sプレゼント募集)をご覧ください。(5,000円相当×10人)空家・空地管理センターでは、空き家に関するさまざまなお悩みを解決するための相談が無料で受けられます。月額100円から始められる巡回管理のほか、空き家の状況に応じた活用方法のご相談まで、親身に対応。実家などが空き家でお困りの方、ぜひこの機会に一度お試しください♪◎初期費用を含みます。広報ところざわ平成30年8月号7月号クイズの答え エコトコ 投稿留意事項 ▶投稿物は返却不可▶公序良俗に反しないこと▶政治・宗教団体、営利目的の投稿不可▶添削あり15市H

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