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広報 平成28年2月号 2岩手県大おお槌つち町ちょう 復興リポート立川断層帯地震発生時の被害想定の最大値(市内)死者・負傷者数922人建物全壊棟数(木造)846棟焼失棟数779棟避難者(1週間後)10,400人友田和弘さん 所沢市職員。平成27年4月から岩手県大槌町に派遣され、災害復旧業務に従事。住民対応に奮闘する毎日。 大槌町へは23年から職員派遣を行い、友田さんで7人目となる。 大槌町は岩手県の沿岸部に位置し、東日本大震災の津波で壊滅的な打撃を受けました。2015年の国勢調査(速報)では、5年前に比べ人口が23.2%も減少しています。それでも大槌の人々は復興に向けて一歩一歩前へ進んでいます。 震災当時は町の機能がマヒしてしまったそうです。そんなとき頼りになったのは、やはり地域の力。大槌町吉き里り吉き里り地区では、住民自ら外からの救助を待たず直ちに行動することを決め、自主災害対策本部を立ち上げました。そして住民が主体となって行方不明者の捜索、救援車両受け入れのためのガレキ撤去を始めました。 所沢市にお住まいの皆さんも被災地を助けることができます。例えば被災地を観光する、名産品を買うといった方法です(4頁参照)。そして、このような被災地の記憶を次の災害対策に生かすことが何より大切だと思います。助ける人になる大地震が予想されている県の調査で、所沢市に被害をもたらす地震が5種類予想されています。中でも最も被害が大きいと予想されているのが立川断層帯地震です。最大で震度は6強、死者・負傷者は922人、1週間後も避難を余儀なくされる人は1万人(人口の約3%)を超える予測です。3月11日で東日本大震災から5年。津波、原発事故、計画停電…あの日の不安と恐怖は徐々に薄れつつあります。しかし、震災後も日本各地で地震、集中豪雨、噴火などが発生しており、いつ大きな災害が起こるかはわかりません。いざというときに助けられる人ではなく『助ける人』になるために、日ごろから準備をしておくことが重要です。大切な人を守るために、できることがあります。そして、いつ起こるかわからないリスクに対して行動を起こすのは、今なのです。災害対策を2カ月(2・3月号)に渡って特集します。災害対策をしない =シートベルトをしない運転立川断層帯地震の発生確率(30年以内)は0.5〜2%と推計されています。「なんだ、ほとんど起こらないじゃないか」と思った人こそ危険です。阪神・淡路大震災も立川断層帯地震に近い確率でしたが、実際に発生しました。数値が低くても油断は禁物です。「30年以内」は明日かもしれないのですから。車に乗るとき、事故に備えてシートベルトを着用します。そして安全運転を心がけても、0.2%の確率で命を落としてしまうのです。立川断層帯地震が起こる確率はその2.5〜10倍に及びます。災害対策をしないということは、シートベルトをしないで車に乗るようなものなのです。自助・共助・公助      =7:2:1では、誰が、どのように災害対策を進めればよいのでしょうか?阪神・淡路大震災では、倒壊家屋から救助された人の3分の2が自助によるものでした。この教訓から、自助(家庭)、共助(地域)、公助(行政)の割合は7:2:1と言われます。大災害が発生したとき、消防や警察などの公的な支援で全てをカバーするのは困難です。まずは自分の身は自分で守ること(自助)、次に地域のつながりで助け合うこと(共助)が大切なのです。問危機管理課☎2998-939952998-9042▼シートベルトはするのに…災害対策は?自助(自力・家族)66.8%共助(友人・隣人・通行人)30.7%公助(救助隊)1.7%その他0.9%阪神・淡路大震災の地域の人による救出活動撮影:前田耕作 提供:神戸大学附属図書館震災文庫被災地を助ける人になる自助共助公助種類発生確率(30年以内)立川断層帯地震0.5~2%阪神・淡路大震災(1995年)0.02~8%東日本大震災(2011年)10~20%交通事故(死亡事故)0.2%◎過去の地震は発生直前の数値です。◆震災前の大槌町◆震災直後の大槌町◆現在の大槌町

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