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ところざわ歴史まめ知識 所沢市域に関わる歴史的事項を50音順に紹介しています。今号は「ま」です。 山口地区に発し、吾妻地区久米を流れてきた柳瀬川は、西武新宿線をくぐり北秋津に入ったところで大きく蛇行します。この蛇行の北べり、真上に持じみょういん明院を望む崖下に、「曼荼羅淵」という深い淵がありました。曼荼羅とは仏教の教えを示した絵画の一種です。伝説では、この淵にはかっぱが住んでおり、淵の深みを通って伊草(川島町)や笹井(狭山市)と行き来していました。このかっぱが悪事の末に差し出した詫わび証じょうもん文が、明治時代に火事で焼失するまで持明院に残されていたといいます。 戦後は食糧難などの対策として各地で開拓が奨励されましたが、松井地区の松郷と柳瀬地区の新郷もその一つです。昭和23年、引揚者や地元農家の次男や三男を中心に入植者を募集し、24年、所沢市松井地区と柳瀬村にまたがる場所にくわ入れがなされました。26年、「開墾」とだけ呼ばれていた開拓地の松井分が「松郷」、柳瀬分が「新郷」と命名されます。このときの戸数は松郷が22戸、新郷は8戸でした。水には苦労し、1km先の農家までもらい水に行ったり、深さ30mの井戸を掘ったりしたそうです。 武蔵野台地の井戸は、水の面に達するまで深く深く掘る必要があります。垂直に深く井戸を掘り下げる工事が難しかった時代、上は広く、底に近づくにつれ狭くなるじょうごのような形の井戸が作られました。水をくみに底へ降りるため内側の傾斜に付けた道の形状から、このような井戸を「まいまいず井戸」、あるいは「七曲りの井戸」と呼びます。まいまいずとはカタツムリのことです。西武新宿線入曽駅近くの七曲井は、鎌倉街道沿いに位置し昔の様子をよくしのばせてくれます。富岡地区の鎌倉街道沿いにも、「まいまいず井戸」と呼ばれる井戸の跡が見られました。曼まん荼だ羅ら淵ぶち松郷・新郷まいまいず井戸 北有楽町 加納 知明 去年の秋。ケチな僕は、ふと、にんじんの切れ端を見て「土に埋めておけば、またにんじんが生えてくるんじゃないか」と思った。早速切れ端を植木鉢に埋め、栽培を開始した。にんじんの葉っぱは元気にぐんぐん成長した。 2カ月ほど育て「食べられるくらいになったかな!」と思い、ふと植木鉢を見ると、にんじんの小さなかわいい花がたくさん咲いていた。にんじんの花、見たことはなかった。思いがけず、嬉しい出来事だった。 それから花も枯れ「大きくなったころだろうから食べてみよう!節約できたな!」と掘りおこしてみた。しかし、根っこばかりで、にんじんは1㎝たりとも大きくなっにんじん◆テーマ「野菜」◆◆◆32ま問い合わせ 生涯学習推進センターふるさと研究☎2991‒0308 52991‒0309班などつらい仕事もたくさんやりました。でも、その蓄積したさまざまな経験と自分ならではのアプローチで映画と向き合ったことが今の評価に繋がっていると思います。『ひゃくはち』『宇宙兄弟』を撮り終えて、やっと同世代の監督たちと肩を並べることができました。必ずしも自分の思いどおりの評価をされてきたわけではないけど、才能は他者が決めるものだし、他者が求めるものをつくることに対する抵抗感がなくなってきて、いい意味で角が取れましたね」とどこか自信に満ちた表情は、一見遠回りに思える道のりが、実は森監督にとっての一番の近道だったことを証明しているようでした。 今後については、「映画監督の仕事は、人生でいま自分が一番考えたいテーマについてとことんまで考えることだと思います。それを形にして世の中に問い、観る人に共感してもらえることが醍だいごみ醐味なので、常に新たなテーマを与えてもらえる存在でい続けられることが目標です。賞やヒットは後からついてくるものですから…」とプロセスを大切にし、自分を見つめ直すことで結果を出してきた森監督らしい言葉で語ってくれました。 次回作を楽しみにしつつ、所沢が舞台の映画制作を皆さんで期待しましょう。自分にとっての一番の近道▲ 演技指導する森監督映画監督 森 義隆さん(青葉台出身)▲所沢市消防本部・消防団員が一堂に会した『所沢市消防出でぞめ初式』。消防職員による災害救助訓練の他に、消防団員による一斉放水や幼年消防クラブによる鼓笛隊のパレードなどが行われました。 1月7日㈪/所沢航空記念公園 (撮影:市民カメラマン・佐藤清一郎)▲茶葉の色・つや・形、香りや味で産地を当てる『第40回狭山茶所沢研究会闘茶会』。埼玉県や静岡県など5産地の荒茶を使用した闘茶で、41人の参加者が得点を競いました。 1月17日㈭/市民文化センターミューズ展示室 (撮影:市民カメラマン・津田資雄)▲ 曼荼羅淵近くの柳瀬川広報 平成25年2月号 8真・原稿は返却しません▶住所・氏名(ふりがな)・電話番号を明記し〒359-8501広報課「みんなのひろば」係へ郵送または hiroba@city.tokorozawa.saitama.jpひろばば

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