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◆狭山ヶ丘中学校の航空機騒音の測定結果(測定日:9月3日~7日授業時間帯) 航空機の飛来回数測定回数70dB以上の回数(A)航空機騒音のピーク値70dB以上1日当たり最大値dB最小値dB平均値dB累積秒数(B)1回当たりの秒数(B/A)測定回数70dB以上の回数70dB以上の累積秒数屋上206206164(79.6%)966175.01,64010.041.232.8328教室139※24(17.3%)795363.81054.427.84.821※…教室の測定回数については、教室内の音や声により記録データから航空機の音と判別できない場合には測定回数に含めないため、屋上との測定回数に差が生じています。◆〈参考〉騒音の目安(都心・近郊用)出典:全国環境研協議会騒音小委員会◆ 飛行機が飛来していないときの狭山ヶ丘中学校の音環境測定地点音の状況屋上おおむね50dB生徒がいない教室おおむね50dB未満(窓開放状態)授業中の教室おおむね50dB~70dB(窓開放状態)◆市役所周辺の音の大きさ 測定日:9月10日測定場所最大値平均値市役所入口交差点(自動車通過中)81.8dB70.4dB市役所1階国保年金課窓口周辺63.9dB54.8dB●パチンコ店内●ゲームセンター店内●地下鉄の車内●主要幹線道路周辺(昼間)●在来鉄道の車内●蝉の声●バスの車内●航空機の機内●コーヒーショップの店内●ファミリーレストランの店●銀行の窓口周辺●博物館の館内●新幹線の車内●役所の窓口周辺●高層住宅地域(昼間)●書店の店90dB80dB70dB60dB50dB 東日本大震災、そして、福島第一原子力発電所事故を経て多くの人は、さまざまなことを感じたと思います。それは、知らぬ間に多くの原発に私たちは依存してきたこと。事故が起きれば人間の力では、どうしようもないという事実を目の当たりにしました。 原発を産んだのは、実は便利や快適を追い求めてきた現代に生きる人々の欲求だったのではないか。 自分に何ができるのか、本当の幸せとは何か。他者を思い、自己を見つめた〝震災・原発事故のとき〞の思いを忘れてはいけないのです。今、変わらないでいつ変わる! 今までそうだったから、とか、昔決めたことだから、という考え方を改め、新たな路線を進まなければいけないのではないでしょうか。 未来に生きる子どもたちのために、今こそ私たち一人一人が足元を見つめ、生き方や路線を変えるときだと思います。狭山ヶ丘中学校へのクーラー設置をとりやめた理わけ由国の補助金と市の借金をやめて 平成24・25年度予定していた、狭山ヶ丘中学校へのクーラー設置工事を取りやめたことについては、新聞、テレビ等の報道でご存知のことと思います。 私は、以下三つの思いから、決断をさせていただきました。クーラー設置を待っていた人々を思うとき、苦渋の決断でありました。 今号では改めてその思いをお知らせいたします。今こそ『快適で便利な生活』を見直し、行動に移すべき!市民の皆様へ~私の思い~ 狭山ヶ丘中学校のクーラー設置をやめたことについて、これまで市議会での説明や市ホームページでその考えをお知らせしてきました。 こうしたなか、6月定例市議会で「教育環境の改善を求める決議」が可決され、また市民からは、クーラーを予定通り設置するよう求める請願が出され、採択されました。私自身、その結果を重く受け止め、教室の風通しを良くするべく欄間を改修し、さらに教室内の騒音や温度の測定もさせていただきました。一般的に騒がしいと言われる70dB 以上の音の1日当たりの回数や時間、そしてコストなどを総合的に考えると「クーラーを設置すべき」とはやはり思えなかったのでした。 私は、これまでも教育を大切にしてきました。「教育は人」の考えから、今回、設置工事費を「学校運営マルチサポーター」など「人」に充て、教育環境の充実に取り組みました。財政厳しき折、ゼロベースから事業を見直すとともに、今後も、「モノから人」への視点で、よりよい教育環境の創出に努めてまいります。 狭山ヶ丘中学校へのクーラー設置について問題となった理由は、「暑さ」ではなく「入間基地に近いための騒音」です。騒音が原因で窓を開けたまま授業ができないので、夏はクーラーが必要ということでした。 しかし、春でも多くの教室で窓を開けて授業を行っている現実がありました。 こうした状況を正確に把握するため「狭山ヶ丘中学校における航空機騒音測定」を行いました。その結果、一般的に多くの人が騒々しいと感じるレベルと考えられる70 dB(デシベル)以上の航空機騒音は、授業時間帯に限れば、回数で1日当たり4.8回、累積秒数は、1日当たり21秒間でした。問 環境対策課☎2998‐9230◆教室内温度・保健室来室者数調査 調査の結果、他の中学校と比べて特段、狭山ヶ丘中学校だけ教室内温度が高い、また保健室来室者が多いということは、ありませんでした。 なお、狭山ヶ丘中学校では、風通しをよくするために欄間を改修し、扇風機の設置を行いました。問 保健給食課☎2998‐9249狭山ヶ丘中学校の航空機騒音の測定結果70 dB以上は一日で21秒間でした 狭山ヶ丘中学校への工事は、国からの補助だけでは行えません。それに加えて、市の一般財源からと借金で補う予定でした。国の一般会計の約半分が国債発行で賄われていることから、国からの補助金も約半分は借金と考えられます(左図参照)。 また、最も暑い時期の夏休みを除いたクーラーの稼動日数を年間29日ほどとすると1日当たり48万円(上図参照)の費用がかかります。これに加えて燃料・光熱水費がかかります。復興費用に莫大な費用を要する今、所沢市も財政は厳しく、全ての施策を見直す必要があります。「人」に予算を充てました 補助金を断り借金をやめにして捻出した財源で、財政難で廃止された小学校の「心のふれあい相談員(16人)」を復活し、中学校には「学校運営マルチサポーター(6人)」を新設しました。さらに特別支援学級の新設にともない「介助員(3人)」を増員しました。問 心のふれあい相談員・学校運営マルチサポーター配置事業…学校教育課☎2998‐9238税金の使い方としてよいのか?教育は「モノ」より「人」普通教室のクーラー稼働にかかるコスト(稼働日数は平成23年度、宮前小学校の実績)10年間使ったとして1日のコスト約1億4千万円(冷房工事費分)290日(29日×10年)=万円48学校運営マルチサポーター職 務内容 ▶授業・行事への支援▶個々の生徒への支援▶校舎内外の環境整備等成 果 ▶生徒一人一人の能力や個性に応じた指導が可能に▶教室復帰できた生徒も▶生徒の笑顔が増えた▶学習環境の向上心のふれあい相談員職 務内容 ▶児童の悩み相談、不登校傾向児童への支援▶保護者との面談、電話相談等成 果 ▶担任との連携が円滑になり、より深い児童理解が可能に▶児童の心に寄り添う教育相談体制の充実と迅速な対応が可能に狭山ヶ丘中学校の集中暖房・冷房工事費用3億1,200万円★補助金と借金を止め「教育」そのもの「人」に充てました!中学校へは‥ ●学校運営マルチサポーター(6人)......1,017万円小学校へは‥ ●心のふれあい相談員 (16人)..............2,146万円特別支援学級へは‥ ●介助員(3人)....................................... 429万円 ●消耗品費・教材費.................................. 330万円3,922万円/年国庫補助金(防衛省)1億8,200万円市債(借金)8,560万円一般財源(市税等)4,440万円3億1,200万円※補助金の約半分、約9,000万円は 借金(国債)と考えられます。工事費内訳�������理由1理由2理由3凡例…日日時 場場所 対対象 定定員 内内容 持持ち物 費費用 講講師 申申し込み 問問い合わせ HPホームページ 市HP市ホームページ「広報紙ピックアップ」 Eメール広報 平成24年11月号 2
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