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ところざわ歴史まめ知識 所沢市域にかかわる歴史的事項を50音順に紹介しています。今号は「に」です。韮にら山やま県けん 明治初期の短い期間に市域の村を管轄していた「県」のひとつで、韮山は伊豆の地名です。明治4(1871)年の廃藩置県以前、東京や重要な港のある神奈川などには「府」が、幕府領およびその家臣である旗本の領地には「県」が置かれ、藩と合わせて3つの形態が存在していました。韮山県は、幕府の代官江え川がわ英ひで武たけの支配地域を管轄し、代官所のあった地名からこのように呼ばれました。同様に、市域には「品川県」に属する村があり、川越藩領(のち「川越県」)だった富岡地区の村と入り組みながら、明治4年11月に「入間県」が誕生するまで存続しました。入間県は、一時期群馬県と合併して「熊谷県」(中間の熊谷に役所を置いたため)となりますが、明治9年に埼玉県の一部となりました。仁に平へい地蔵 三ヶ島4丁目の畑の中に、「仁平地蔵」と通称される石仏が立っています。光背が欠けており一部を読み取ることができませんが、村田仁に兵へ衛え(仁平)という人物が貞享3(1686)年に造立したものです。中世の板碑などは別として、市内には1600年代までさかのぼる石仏は少なく、またこの土地の小こ字あざが「仁平地蔵」と呼ばれることからも、古くからこの場所に根付いた石仏であったことがわかります。新にい堀ぼり 現在の大字上山口の一部で、江戸時代の村名のひとつです。江戸時代の地誌『江え戸ど名めい所しょ図ず会え』には、真偽はさておきこの新堀について面白い話が載っています。太田道どう灌かんの家臣の新堀玄げん蕃ばという人物が、市内と江戸谷や中なかに一時期居住し、それぞれの地に「新堀」の名を残したというのです。江戸の「にいぼり」は後に音が「にっぽり」と転じて、現在の日暮里となったということです。▲子どもたちに自作のよろいを着て5月20日㈰の「第1回戦国滝の城まつり」へ参加してもらい、ふるさとの史跡に対する愛着を深めてもらおうと開催された『手づくりよろい教室』。まつり当日は完成したよろいを身につけ武者行列を行います。 3月28日㈬/柳瀬まちづくりセンター◀桜がきれいに咲き誇る時季に合わせて行われる「東西新井町さくらまつり」。東川沿いでの山車のひきまわしや、熊野神社での美原中学校の生徒による和太鼓の演奏、よさこい踊りやフラダンスなども行われました。 4月7日㈯/東新井町・西新井町 (撮影:市民カメラマン・塩野入好文) 下富 櫻井 英雄 所沢に住み始めて1年が経った。昨年は群馬県にいた。さかのぼれば、長崎県、長野県、兵庫県、京都府と毎年引越しを重ねて来た。引越しはいつも、桜花舞い散るころだった。荷物が運び出されて何もなくなった部屋に、花弁が舞い込んでくることもあったのを懐かしく思い出すが、今年はその開花も遅く、激しい嵐までもが訪れた。昨年の震災のことを思い、この年の幸を祈るばかりである。 東狭山ヶ丘 小武 民子 春の訪れは私の場合、「花」と言うより「鼻」が教えてくれる。今年もしっかりくしゃみ、鼻水の季節がやってきた。 新婚当時は千葉に住んでいたが、「トトロの森」が所沢にあると知り、引越して来静かな春トトロのいるまち◆テーマ「春」◆◆◆活動をすることで、地域の仲間とつながりを持つことができたことが嬉しかった」と目を細めながら話します。やがて、保存会の活動の成果が出たのか「散歩する人たちが増えました。これは城山神社のさい銭が増えたから間違いないでしょう」と笑いながら話します。 こうした地域の財産である「滝の城跡」をもっと多くの人に知ってもらいたいとの思いからまつりを開催することになりました。「はじめてなのですべて手探りの状態ですが、まつりを通して、郷土愛を育み、自分たちのまちを活気づけたい。ただ、予算がないのが悩みの種です」と苦笑いする新井さん。しかし、「実行委員会を中心によろいや刀などの武具を手作りすることがかえってやりがいにつながるようになりました」と照れながら話します。 皆さんも、5月20日㈰に滝の城跡で開催される『第1回戦国滝の城まつり』に訪れ、戦国の世のロマンに浸ってみてはいかがですか? 当日は、子どもたちが自分で作ったよろいを身につけて行う武者行列(東所沢駅を午前10時30分に出発)を見ることもできます。晴れるといいですね!「滝の城跡」は、地域の財産 活気あるまちづくりのために…第1回戦国滝の城まつり実行委員長 新井 利夫さん(城在住)23に▲仁平地蔵問い合わせ 生涯学習推進センターふるさと研究グループ☎2991‒0308 52991‒0309▲ 第1回戦国滝の城まつりの武者行列のイメージ広報 平成24年5月号 6真・原稿は返却しません▶住所・氏名(ふりがな)・電話番号を明記し〒359-8501広報課「みんなのひろば」係へ郵送または hiroba@city.tokorozawa.saitama.jpひろばば

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