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ごみをエネルギーへ 夢のシステムを開発決するための“モノ作り”の世界に自ら飛び込んで行ったのもうなずける。 「自分が関わってきた製造業の課題に取り組もうと、まず、飲食店の厨房に行き、スタッフに混ざって現場を体験しました」。そこで初めて排水油脂を知ったという。厨房の一角にたまった、臭く重い油脂の塊。たった1m四方の容器をきれいにするまでに2時間かかった。 この体験があったからこそ、ごみでしかなかった排水油脂をエネルギーに変える画期的な技術が生まれたのだ。「フード・グリーン発電システムは、排水油脂を発電燃料化する過程で、環境に悪い副産物は一切出ません。排水油脂に頭を抱えていた事業者からは『そんなにうまい話があるのか?!』と言われたほどです」と軽快に笑う。 驚くことに、佐原さんは現状を成功と思っていない。「システムを作っただけでは意味がないんです。社会に広く取り入れられ、人の役に立って、初めて成功と言えます」。水を守り、人の役に立つことが目的であり、あくまでシステム開発は手段。問題の本質を見極める佐原さんらしい言葉だ。 今後は、市内イベントで発電車を使った電力供給も考えているという。世界初の技術が所沢で見られる。そんな日も、そう遠くないはずだ。(取材:佐々木)環境技術開発会社・㈱TBM代表取締役社長佐さ原はら 邦くに宏ひろ さん(三ケ島在勤)今年の夏はこれで決まり!野やろう老ゼロッピー3本&野やろう老麦茶セット◆今月のクイズ8・11・12面のクイズを解き、空欄に入る文字を順番につなげると?◆応募方法(6月10日㈰締め切り)①クイズの答え②郵便番号③住所④氏名⑤年齢⑥電話番号⑦6月号の感想を記入し、〒359-8501広報課に郵送・市H(Sプレゼント)で応募◎当選者の発表は、引換券の発送をもって代えさせていただきます。◆プレゼント提供事業者も募集中!詳細は、市H(Sプレゼント募集)をご覧ください。市H 「ごみがエネルギーになったら」。エネルギー問題が取り上げられる今の日本で、これほど魅力的な言葉はない 。そんな夢のようなエネルギーが実在することをご存知だろうか。飲食店などの排水から取り出した油脂(排水油脂)を使う、フード・グリーン発電システムを世界で初めて開発した人がいる。三ケ島地区で環境技術開発会社を経営する佐さ原はら邦くに宏ひろさんだ。 人が生活する上で、切っても切り離せない水と油。飲食店や食品工場などの食品産業から排出される排水油脂は、全国で年間31万トンに上る。「排水油脂は、そのまま垂れ流せば水が汚れ、環境汚染につながります。しかし、無くすこともできない。産業廃棄物として処理するしかなく、事業者を悩ませる問題でした」と語る佐原さんが排水油脂に着目し、会社を設立したのは1999年、40歳の時だ。しかし、最初から環境技術開発に携わっていたわけではなかった。 起業前は、製造業の効率化を進めるコンサルタントとして、さまざまな製造現場に足を運んだ。「どうしたら顧客の抱える問題を解決できるのか。まずは、現場に行き、現物を見て、現象を観察する。そうすることで、初めて問題の本質がわかるんです」。徹底した現場主義を学んだ佐原さんだからこそ、現場の問題を解●今年、娘が小学校に入学し、学校の現場を知りたいと思っていたので、とても興味深く読みました。人材への予算がトップクラスということに好感が持て、多くの人に子どもたちが支えられていることに安心しました(中新井・40代女性)●乳幼児の親として、子どもの入学へのイメージが少しつかめる特集でありがたかったです。自分が通っていた頃とはいろいろ違うとわかっていても、具体的に知ることができてよかったです(青葉台・30代女性)編集から●特集「学校の現場」は、これからお子さんが入学する方からの関心も高く、今の学校を知ってもらえて良かったです。●地区の魅せどころ、自分の住んでいる地区を知る良い機会で期待しています(上新井・60代男性)編集から●順番に11地区をご紹介していきます。ご自身の地区紹介をお見逃しなく!●トコろん健けん幸こうマイレージに参加すると、年間医療費が平均5万円以上減らせたという結果を初めて知りました。昨年当たったので、もっと歩くことにします(中新井・80代男性)編集から●今回の募集が最後のトコろん健幸マイレージ(5面参照)。医療費抑制だけでなく、実際に効果を実感している方も多いです。ぜひ、この機会にお申し込みを!はつらつところっこで佐原邦宏さんを取材。理系とは縁遠い私ですが、佐原さんはとてもわかりやすく環境技術開発のことを教えてくれました。今回は、佐原さんご自身の紹介がメインでしたが、開発秘話など、広報紙に載せきれない内容は、ウェブ版はつらつところっこに掲載しています。ぜひ、ご覧ください!(佐々木)市H(Sはつらつところっこ)をご覧ください▶地球温暖化による海面上昇で、故郷が水没してしまう人たちが海の向こうにいるという現実。その原因を自分も作っているという胸の痛み。未来を変える小さな選択は、知ることから始まります(加賀谷)9面の健康レシピ「キュウリと鶏肉の甘酢炒め」を自分でも作ってみようと思い、久しぶりに自炊に挑戦。料理が苦手な私でも、美味しく簡単にできました!野菜不足解消におすすめです(宮﨑)(1,000円相当×30人)所沢産大麦使用・添加物不使用のノンアルコールビールと麦茶のセットです。ゼロッピーは、焼酎で割っても、そのまま飲んでもOK!麦茶は、鍋で煮出してザルでこすだけで、簡単に自然の風味豊かな麦茶が飲めます。所沢の味で暑い夏を乗り切ろう!●㈱野や老ろう社しゃ中ちゅう美原町3-2961-42/☎090-1761-1187◎プレゼントは、市内酒販店3店舗で引き換えできます。▲排水油脂が透明な燃料に変化排水油脂から発電燃料を作る新エネルギーシステムを開発。新エネルギーの地産地消を目指し、実証実験を重ねている。国内最大級の発電量を誇る発電車は、東京スカイツリーのライトアップ1日分の電力供給が可能。福島県いわき市出身。広報ところざわ平成30年6月号5月号クイズの答え たいけん 投稿留意事項 ▶投稿物は返却不可▶公序良俗に反しないこと▶政治・宗教団体、営利目的の投稿不可▶添削あり15

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