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暑さで分かった、人のあたたかさ 南住吉 宮下 広子 気温37度、38度。連日、各地から最高気温のニュースが流れます。私のふるさと、山梨県甲府市も暑さで有名になりました。お盆休みで帰省したときに感じた、息苦しくて身の置きどころがないくらいの圧倒的な暑さ…。ふと、季節は正反対ですが、俵たわら 万ま智ちさんのこんな歌を思い出しました。「『寒いね』と話しかければ『寒いね』と答える人のいるあたたかさ」気温が下がる夕方になるのを待って、母と散歩していると、知っている人や知らない人とすれ違います。そのたびに「今日も暑かったですね」と笑いながらあいさつを交わしあう姿に、生まれた町の人々の心のあたたかさを懐かしく感じました。◆テーマ「アツい!」◆◆◆ 市の南西部、狭山丘陵の一角に「富士山」があることをご存知でしょうか。「荒幡富士」は、地域に住む人々の心を一つにしようと、明治時代に旧荒幡村の住民が力を合わせ、15年の歳月をかけて完成させた手作りの富士山です。この荒幡富士一帯を区域とする荒幡町内会は、現在約2,200世帯で活動する市内でも規模の大きな町内会です。 「さまざまな事業を通して生まれるつながりを大切にしたい」と語るのは、齋藤 操みさお会長。近年、緑豊かなこの地域も宅地化が進んでいますが、荒幡富士に象徴される「人と人との絆」を大事にしようという思いは、昔も今も変わりません。小学校入学を翌年に控えた地域の子どもを招き、健やかな成長を地域ぐるみで祈る「七つのお祝い」は、荒幡富士の浅せん間げん神社で60年も続いている荒幡町内会の独自の行事です。 荒幡町内会は、特に防災活動に力を入れています。「大災害時に一人でも多くの命を助け、被害を最小限に止める」ことを目指して、早くから高齢者や障害者など災害時に支援が必要な方への先駆的な取り組みを行い、全会員世帯を対象とした「防災安否確認カード」の作成や、災害発生初期の段階で近隣住民同士が集まり安否確認をする「0次避難場所」の体制などを整備しました。これらの取り組みには地域の方々の協力が不可欠ですが、防災活動に長年取り組んできた齋藤会長は「地域の理解がかなり進んでいます」と胸を張ります。例年、8月の自主防災訓練には、自治会単独の訓練としては最大規模の約800人が参加します。今年は防災リーダー育成のために、避難所設営と宿泊体験の訓練も行い、地域防災力の一層の向上を目指します。 この他、資源ごみの回収では、持ち去り対策の工夫として戸別回収を行い、順調に実績を伸ばしています。また、地域を花で彩る「フラワープロジェクト」の始動など、さまざまな事業に積極的に取り組む荒幡町内会の活動は、今日も地域の絆のシンボル・荒幡富士の麓で続いています。≪次回は柳瀬地区の城自治会を紹介します≫ ご近所同士で力を合わせ、さまざまな課題解決や地域の絆づくりを行っている自治会・町内会をご紹介します。16荒幡町内会~『荒幡富士』の麓ふもとに広がる安心の絆~▲齋藤会長荒幡町内会�������������������川』を書き上げた。「当時はお金に余裕などなく、取材費用を捻出するのも大変でした。書き上げるまでの期間は常に浅子と共にいる気がし、諦めそうになる心を浅子に励ましてもらっているようでした」と、当時の苦労を思い出しながら古川さんはほほ笑む。 小説を書き上げたからといってお金になるかも分からない。執筆中に失明寸前の病も患った。それでも書くことを諦めなかった古川さんは、「女性が認められない厳しい時代の中、浅子が実践した『九きゅう転てん十じゅっ起き』、人より多く転んでもそのたびに起き上がる。何があっても諦めない生き方は、時代を超えて受け継いでいくべき不変の生き方ではないでしょうか」と語る。 広岡浅子が亡くなって約100年。彼女が携わった事業は今なお健在で、大同生命は創業113年を迎え、創立を担った日本女子大学は、日本の女子教育に貢献している。「女性の活躍が続く今の時代にこそ、幕末の日本の夜明けを駆け抜けた広岡浅子という女性を皆さんに知ってもらいたい」と話す古川さんの輝くまなざしが忘れられない。問地域づくり推進課☎2998‐9083▲キラキラ光る1、300個のキャンドルが所沢の夜空を彩った『ライトダウン所沢in航空公園』。今年で3回目を迎えるライトダウンイベントは、カウントダウンにより会場周辺の電灯を消灯。エネルギーの大切さを改めて感じました。キャンドルの優しい明かりに包まれながら、ステージではミニコンサートの音色が響き、子どもたちの瞳も自然とキラキラと光り輝いていました。 7月29日㈬/所沢航空記念公園噴水前広場 (写真・文:東所沢 堤 美香)「七つのお祝い」の様子NHK連続テレビ小説「あさが来た」の原作者古ふる川かわ 智ち映え子こさん(けやき台在住)スマホで動画! アプリでのある写真を写すと動画が見られます。 詳細は市HP(「AR」で検索)へ���▲疫病除よけを祈願したお祭りで、担ぎ手が白装束をまとうのが伝統の『林神社天てん王のう様さま』。今年は45人の氏うじ子こ当番の中から選ばれた12人の青年が、林神社から八雲神社まで神み輿こしを担ぎました。お祭り会場は、浴衣姿の子どもたちなど多くの人でにぎわいました。 7月25日㈯/林神社~八雲神社 (写真:市民カメラマン・三平資郎)▲ 小説『土佐堀川』と古川さんが収集した資料の一部投稿写真広報 平成27年9月号 8真・原稿は返却しません▶住所・氏名(ふりがな)・電話番号を明記し〒359-8501広報課「みんなのひろば」係へ郵送または hiroba@city.tokorozawa.saitama.jp

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