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広報 平成26年11月号 2所沢市国民健康保険特別会計における財政状況本来は、国保もその他の医療保険と同様に、加入者が納める保険料(国民健康保険税)でやりくりするものでした。しかし、医療費が高い傾向にある高齢者の割合が多いなどの理由から、国民健康保険税(以下「国保税」)と国や県の補助金・市負担金だけでは足りず、教育や福祉、環境などに使うべき市民の皆さんの税金(一般会計)から何億円も補ほ填てんして運営している状況です。26年度は、当初予算で9億4、000万円ものお金を補填しました。国保加入者以外を含む市民全体のためのお金ですので、足りなければ補填すればよいというものではないのです。早急な国保財政の立て直しが必要です市民の皆さんの健康を守る『最後の砦』である国保は現在、高齢化の進展、医療技術の高度化、生活習慣病の増加などによる医療費の増加と国保税の減収などによる深刻な歳入不足に直面しています。これまで国保赤字分を補填していた一般会計も社会保障経費の増大で決して余裕がある状況ではありません。ジェネリック医薬品の利用率向上や疾病予防のさらなる促進などによる歳出の抑制、収納率の向上や国保税の見直しなどによる歳入の確保の両面から、早急な国保財政の立て直しが必要です。9月に郵送した所沢市国民健康保険証と同封したチラシ「所沢市国保財政がピンチです!」内のグラフ「所沢市国保の一人当たり医療費と保険税額」の一人当たり医療費の平成16年〜19年度の金額が間違っていました。正しくは16年度199、361円、17年度215、951円、18年度224、499円、19年度244、367円です。お詫びして訂正いたします。◎上のグラフ②が正しいものです。詳細は、市HPをご覧ください。お詫びと訂正所沢市国民健康保険の現状⑦厳しい財政 皆さんが安心して医療を受けられる仕組みである医療保険制度。その中で『最後の砦とりで』と呼ばれている国民健康保険(以下「国保」)の運営は、年々厳しさを増しています。これまで、6回にわたり所沢市の国民健康保険の現状についてさまざまな角度からお伝えしてきました。最終回の今号は、実際の所沢市国民健康保険特別会計の決算状況から、国保財政の厳しい状況をご理解いただき、国保制度がなくてはならない制度であること、そして、今後も国保を維持していくために、皆さんへのお願いと市の取り組みなどについて紹介します。問国保年金課☎2998‐9131�2998‐9061窮迫する国保財政25年度の実質的な収支約17億円の赤字国保財政010万20万30万04万8万12万グラフ②【所沢市国保の一人当たり医療費 と保険税額 の推移】199,361215,951224,499244,367249,583257,754270,233277,605282,538289,78584,60284,57185,89986,779113,560112,159105,24898,50597,32897,423(円)(円)16171819202122232425年度-40-30-20-1001020グラフ①【形式収支 と実質的な収支 の推移】16-1.57-16.86-13.73-11.09-8.85-0.17-2.54-29.59-23.02-20.86-15.881.1111.306.849.8317.082.43-6.83.56.16171819202122232425年度(億円)一般会計からの赤字補填分繰入金 7億円基金(※)の取り崩し 7億1,900万円前年度からの繰越金 1億1,000万円26年度予算からの前借り 1億5,700万円国保財政解説23年度の国保税引き下げ後、医療費の増加(グラフ②参照)や景気の低迷による税収の減少などから国保財政状況が悪化し、貯えておいた基金を取り崩すことなどで何とか財政運営をしてきましたが、25年度にはついに形式収支が約1億6,000万円の赤字となり、実質的な収支においては約17億円もの赤字となりました。また、今年度末には、基金保有額も0円となります。形式収支…各年度の歳入総額から歳出総額を差し引いた収支実質的な収支…形式収支から基金の取り崩し、前年度からの繰越金、一般会計からの赤字補填分繰入金を差し引いた収支国保税率等の引き上げ国保税率等の引き下げ※基金…保険給付費支払基金および出産費資金貸付基金凡例…日日時 場場所 対対象 定定員 内内容 持持ち物 費費用 講講師 申申し込み 問問い合わせ HPホームページ 市HP市ホームページ「広報紙ピックアップ」 Eメール

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