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ところざわ歴史まめ知識 所沢市域に関わる歴史的事項を50音順に紹介しています。今号は「へ」です。 昭和20年、日本初の飛行場である所沢飛行場は米軍に接収されました。最初に進駐したのは在日米陸軍の航空通信隊で、後に兵へい站たんセンターが置かれ、国内およびアジア各地の物資補給を支えました。しかし昭和30年代後半、徐々にその業務は縮小し、反比例して基地返還運動が盛り上がりを見せるようになりました。昭和46年に部分返還が成り、残りの敷地には空軍の通信隊が入って陸軍の利用は終了しました。現在も、所沢の通信隊は空軍基地である横田基地に属し、米軍航空機や艦船との通信業務を行っています。 「一揆」とは、本来「心を同じくしてまとまること」、またはその集団のことを指します。「平一揆」は平氏の流れをくむ武士の一族の集まりのことで、市内を本拠とする山口氏もその一員でした。まだ戦乱の収まらない南北朝期の応安元年(1368)、平一揆は足利幕府の出先機関である鎌倉府に対して反乱を起こします。戦闘の詳細は伝わりませんが、大字山口の瑞ずい岩がん寺じには、この前後の戦によって討ち死にした山口氏一族、山口高たか清きよ、高たか実ざねの位牌や墓塔が伝わっています。 弁財天とも書き、また弁天と略されます。もともと水神ですが、のちに芸能の神に転じ、さらに福徳の神として七福神の一人となりました。市内には6基の弁才天像と9基の石せき祠し・碑があり、水を司る神として、または、一定の日(己つちの巳とみなど)に集まって潔けっ斎さいし深夜まで祈願する「巳み待まち」行事の本尊として信仰されたようです。その像容は、江の島の尊像など琵琶を奏でる姿が知られますが、市内の像は、時に複数の手を持ち、剣や弓矢を携えた勇ましい女神の姿です。米軍通信基地平へい一いっ揆き弁べん才ざい天てん▲小学生から社会人までが自分の限界に挑戦した『第13回所沢市陸上競技選手権大会』。参加選手たちは日ごろの練習の成果を遺憾なく発揮し、13の大会新記録が生まれました。 10月14日㈰/早稲田大学織田幹雄記念陸上競技場 (撮影:市民カメラマン・佐藤清一郎) 小手指町 高橋 馨 今はいない愛犬に17年間朝夕歩くことを教えられた。その習慣のおかげか、いつの間にか散歩が身についた。体型の変化は期待できないが、体調良好が散歩の効果と思い自然に身についた自己流で歩いている。かつての家と最寄駅の間を往復するだけの生活と違い、広く所沢を知ることができ、ここをふるさとと感じられるようになったのも散歩のおかげと思っている。季節・天候・体調に合わせ歩くコースは無限、夏の猛暑は「暖かい」、冬の寒さは「涼しい」と自分に言い聞かせて歩いている。最近の自己診断で散歩依存症ではと思うこともあるが、これには一生付き合わなければと覚悟を決めている。愛犬に教えられて◆テーマ「散歩」◆◆◆29へ問い合わせ 生涯学習推進センターふるさと研究☎2991‒0308 52991‒0309◀bjリーグ2012‐2013開幕戦をホームで迎えた『埼玉ブロンコス』。惜しくも試合には負けましたが、応援に詰め掛けたブースターをスーパープレーで魅了しました。 10月13日㈯/市民体育館(撮影:市民カメラマン・中村 仁)見ていたアメリカ代表の選手から誘われ、悩み抜いた末に仕事も辞め家も引き払い裸一貫でアメリカのリーグに挑戦しました。言葉の壁もある中、海外選手として初めて年間最優秀選手を獲得するほどの活躍を見せました。「今考えるととんでもないことをしてましたね。でもアメリカでの出会いも含めて本当にいろいろな人たちとの競技を通じたつながりが今の自分を形作っています。出会うはずのなかった数多くの人たちや契約してくれた企業に助けられながら今までやってこられました。特にロンドン大会後は近所の方たちが慰労会までしてくれて人の温かさをあらためて実感しました」と照れながらも明るく語る島川選手の前には180度変わったことでより多くの人たちとのつながりや世界が広がっているようでした。今後について聞くと「日本代表のことは全く考えていません。12月の全日本選手権大会(会場:千葉ポートアリーナ)で優勝することしか頭にありません」とライバルチームに明け渡している王座奪回を約束してくれました。皆さんも会場でガツンガツンと響き渡る熱い戦いを体感してみませんか。ウィルチェアーラグビーを通じた出会い▲ボールを追う島川選手島しま川かわ 慎しん一いちさん(けやき台在住)▲ 山口氏の墓塔(瑞岩寺)▲ 弁才天像(神米金)広報 平成24年11月号 8原稿は返却しません▶住所・氏名(ふりがな)・電話番号を明記し〒359-8501広報課「みんなのひろば」係へ郵送または hiroba@city.tokorozawa.saitama.jpひろばば

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