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ところざわ歴史まめ知識 所沢市域に関わる歴史的事項を50音順に紹介しています。今号は「ひ」です。 大字中富と三芳町上富の境に位置する多た聞もん院いんは、毘び沙しゃ門もん天てんを本尊とし、その本堂は毘沙門堂と呼ばれています。江戸時代に三富が開発されると、川越藩は、開拓農民の心のよりどころとして開拓地の中央に「一寺一社」を建立しました。この「一寺」は三芳町の多た福ふく寺じを指し、「毘沙門社」として創建された現在の多聞院は「一社」に数えられます。本尊毘沙門天は別名を多た聞もん天てん、仏法を守護する四天王の一人で、お使いとして虎を使役するとされ、堂前の狛犬ならぬ「狛こま虎とら」や、ボタンが咲く5月の「寅まつり」が有名です。 江戸時代後期の三ヶ島中氷川神社の神官で、歌人の三みヶか島じま葭よし子この曽祖父にあたります。幼名を斎いつ宮き、長じて義よし信のぶと称し、「氷川」にちなんで「日歌輪翁」の号を用いました。25歳のときに江戸で布教活動を開始し、自らの教えの実践のため弱者の救済に力を注いだといいます。活動は、低利での資金の貸し付けや飢き饉きんに備えた備蓄の奨励、稲作や養蚕の改良など広範であり、宗教家であると同時に、今で言う人道活動家の顔もありました。著書に「安あん国こく宝ほう鏡きょう」があります。 所沢は、雛人形や押おし絵え羽は子ご板いたなど「際きわ物もの」(季節商品)の産地としても知られ、現代までその伝統が続いています。その起源は明確ではありませんが、東新井町の人形店には天保10年(1839)の銘を持つ「雛稲荷」の石せき祠しが残り、また近代には震災や戦災を被った東京から押絵羽子板職人の移住があったといいます。江戸情緒を伝え、大消費地でもある東京に近く、戦災にも遭わなかった立地が伝統産業の形成に一役買っていたようです。毘び沙しゃ門もん堂どう日ひ歌か輪わ翁おう(1792―1855)雛ひな人にん形ぎょう▲間伐材を利用した「つむ木」を使った子ども木もくいく育体験イベント『つむ木で遊ぼう』。小さい「つむ木」をみんなで協力し、考えながら積み上げ、大きなオブジェを完成させました 7月28日㈯/新所沢コミュニティセンター (撮影:市民カメラマン・佐藤清一郎) 牛沼 大島 京 先日、夫と一緒に93歳になる祖父が住む新潟の家を訪れた。あいさつを終えると、祖父はたくさんのアルバムを出してきてくれた。私たち夫婦の結婚式や、懐かしい夏祭りの写真。丁寧に整理されたアルバムの中に、祖父と祖母が一緒に並んで写っている写真を見つけた。ほかの旅行写真とは様子が違い、普段着のまま家の裏庭で写したものだった。祖父が、がんを患って外出の減った祖母のために、裏庭にボタンや桔き梗きょうなどを植えているらしいと母から聞いたことを思い出した。初めて目にするその写真は、祖父と祖母が過ごしてきた時間がどんなものだったのかを教えてくれる優しい色で飾られていた。 今もなお祖父の左手に光る金色の指輪。来年十三回忌を迎える祖母も、空の上で、きっと同じ指輪を付けているだろう。一枚の写真◆テーマ「私の祖父母」◆◆◆よ」と言われることもあるそうです。それでも帰るころには「もう帰るの?次はいつ来るの?」と尋ねられます。そこまで相手の気持ちを動かすのは、玉嵜さんが相手に寄り添い、触れ合うことを何より楽しんでいるから。「実は、私もおしゃべりが大好きなんです。会話を通して一緒に楽しい時間を共有できて、相手も喜んでくれるのがなによりうれしい。人間には自分が楽しくて喜ぶときに出るホルモンと、相手に喜んでもらえたときに出るホルモンの2つの異なるホルモンがあるようですが、後者の方が私には合ってるみたいです」とほほ笑む玉竒さんが楽しんで取り組んでいる活動のひとつ「駅ボランティア」の体験会が9月30日㈰と10月1日㈪に行われます(本号13頁参照)。「最初の一歩を踏み出すのは勇気がいるかも知れませんが、ボランティア活動の輪の中に入れば、たくさんの喜びを得られますよ」と玉嵜さんが語るように、困っている人に、そっと差し伸べた手が、大きな喜びを運んできてくれるかもしれません。誰かが喜んでくれる幸せ27ひ▲毘沙門堂と「狛虎」問い合わせ 生涯学習推進センターふるさと研究☎2991‒0308 52991‒0309▲駅ボランティア体験会で指導する玉嵜さん(左)玉たま嵜ざき 勝かつ也やさん(こぶし町在住)◀エステシティ自治会が中心となり、日本大学芸術学部の学生によるマジック披露や中富南コミュニティセンターでのコマまわし大会も行われた『エステふれあい夏祭』。子どもたちは浴衣姿でみこしを担ぎました。 7月28日㈯/中富南コミュニティセンター横遊歩道(撮影:市民カメラマン・木村清貴)広報 平成24年9月号 8写真・原稿は返却しません▶住所・氏名(ふりがな)・電話番号を明記し〒359-8501広報課「みんなのひろば」係へ郵送または hiroba@city.tokorozawa.saitama.jpひろばば

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