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������大だいろくてん六天 交通量の多い国道463号線の交差点の名として知られ、もともとは大字山口の小こ字あざの名に、さらには現在も上新井三丁目の住宅の間にひっそりと立つ「大六天」と刻まれた石柱に由来します。大六天とは、仏教が説く第六天魔王とも、神話上の天神6代面おも足たる彦ひこの尊みことを指すとも言われる一方で、雷や暴風など天災除けの神という説もあります。作物をなぎ倒す風や雹ひょうなど、気象災害は現代以上に深刻なものでした。台だい徳とく院いん霊れい廟びょう 台徳院とは徳川二代将軍秀ひで忠ただの法名で、霊廟とは墓所のことです。もともとは港区増上寺にあった霊廟から、戦後3つの門が市内上山口(現在の狭山不動尊境内)に移築されました。「旧台徳院霊廟勅ちょく額がく門、丁ちょう子じ門および御お成なり門」は、日光東照宮とも共通する江戸初期の華やかな霊廟建築を伝えるものとして、国の重要文化財に指定されています。勅額門は後ごみずのお水尾天皇筆の額(勅額)を戴くことから、また御成門は将軍の来訪(御成)時に用いられた門です。丁子門は、台徳院の霊廟と、その夫人崇すうげんいん源院(いわゆる「お江ごうの方」)の霊廟を結んでいた門でした。うちわで冷風を 上山口 山口 満子 3月11日の東日本大震災以来、がまんを強いられる生活がやってきました。普段の暮らしが、どれ程ありがたいかを思い知らされました。私が幼いころの我が家では、夕方になれば庭に打ち水をし、夜は蚊か帳やの中で、ゴロゴロしながらうちわをあおぎ、開けっ放しの窓からの冷風でここちよく寝たものでした。夏の暑さに強い私は、クーラーより扇風機を使っていましたが、熱中症が取りざたされてからは、30℃以上になるとクーラーをつけます。設定温度は28℃か29℃。それでも涼しく感じます。日中は、もっぱらうちわで過ごし、まめにコンセントを抜歴史まめ知識ところざわ17台だいで、霊廟とは墓所のことです。もともとは港区増上寺にあった霊廟から、戦後3つの門が市内上山口(現在の狭山不動尊境内)に移築されました。「旧台徳院霊ちょくがくちょうた◆テーマ「節電の夏」◆◆◆ 所沢市域にかかわる歴史的事項を50音順に紹介しています。今号は「た」です。所沢航空発祥100周年記念ミュージカル主演 西 歩 あゆみ 美さん(花園在住)トレーニングをしていました」と何事にも全力で取り組む西さんです。 今回、杏璃役を射止めて「今までは、背が高いので男性役や、ちょっと変わった役が多かったです。主役や普通の女の子役を演じたことが少なかったので、ドキドキしています」。演出の先生からは「落ち込むところや、投げ出すところは杏璃に似ているけど演じているときの集中力は凄い。安心して見ていられる」と評価された西さんは「私より杏璃の方が、まじめ」と照れながら話します。 生まれも育ちも所沢の西さんですが、出演が決まるまで所沢航空記念公園がかつては飛行場だったことを知りませんでした。「このミュージカルで、日本で初めての飛行場が所沢に開設されたことや、所沢の100年間の歴史を知ることができました。それを私と同じ若い人たちにも伝えたい」そして「人々の愛と勇気をもらって、挫折から徐々に立ち直っていく杏璃を見れば、悩んで立ち止まっている人は、始めの1歩を踏み出せ、励みになるはず。ぜひ見てもらいたい」とミュージカルへの思いを語ります。始めの1歩を踏み出す勇気を与えたい滝たきの城じょう 柳瀬川を見下ろす台地の縁に築造された戦国時代の城跡で、大字城しろの地名の由来にもなりました。1400年代後半に築城されたこの城は、のちに関東の覇権を握った北条氏の支配を受け、天正18年(1590)、豊臣秀吉の北条攻めの際に敗れて廃城となります。現在城山神社が鎮座する場所が城の中心で、その周囲を二の廓かく、三の廓が同心円状に囲み、北側の台地には北条氏が追加した外郭が張り出しています。生涯学習推進センター常設展示室には、滝の城跡保存会が制作した城の模型が展示されています。◎生涯学習推進センター(3階)では「まめ知識」にちなんだミニ展示を実施しています。10月は「台徳院霊廟」です問い合わせ 生涯学習推進センターふるさと研究グループ ☎2991‒0308 52991‒0309▲公演に向けて練習に励む西さん▲大六天の石柱(昭和42年撮影)▲市内10分団が参加して行われた「所沢市消防団ポンプ車操法大会」。各団員の操作の確実性と安全性、火に見立てた的を倒すまでの所要時間などの審査が行われました。 9月11日㈰/中央消防署西分署(撮影:市民カメラマン・松﨑 満)▲▼折り紙ヒコーキで27.9秒の室内滞空時間競技ギネス記録保持者である戸田拓夫さん(日本折り紙ヒコーキ協会会長)を招いて行われた所沢航空発祥100周年記念事業「2011折り紙ヒコーキ大会ギネスに挑戦!!」。一般男子の部では、18.37秒の記録が出ました。8月30日㈫/市民体育館(撮影:市民カメラマン・塩野入好文)真・原稿は返却しません▶住所・氏名(ふりがな)・電話番号を明記し〒359-8501広報課「みんなの広場」係へ郵送または hiroba@city.tokorozawa.saitama.jp広報 平成23年10月号 8

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