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基本計画の概要みどり つなぐ みどりあふれる、快適な街並みを形成するため、地域において緑化の規模や樹木の種類などのみどりに関する基準を定めた協定を締結する制度です。椿峰ニュータウンなどで協定が締結されており、地域主体の緑化が進められています。 市では、緑化の推進およびみどりの保全を目的とした「緑の基金」を設置しています。これまでに市民の皆さんからのご寄附などにより、貴重な緑地の公有地化をはじめ、本市のみどりの取り組みに活用してきました。 今後も「緑の基金」への市民の皆さんのご理解とご協力をお願いいたします。 * * * これらの取り組みや制度のほかにも、さまざまな事業展開を予定しています。みどりに興味をお持ちの方やみどりの活動に参加してみたい方は、みどり自然課までお問い合わせください。 「所沢市みどりの基本計画」は、先人より受け継いだみどりを未来の子どもたちにつなげていくため、「みどり つなぐまち 所沢」を基本理念とし、みどりの将来像である「水とみどりがつくるネットワーク」の実現を目指しています。 この将来像を実現するため、4つの基本方針を示すとともに、計画を推し進める3つの重点プロジェクトを設定しています。基本方針Ⅳ(みどりの活動の推進) みどりを愛いつくしみ、ともに支えます。▼みどりを守り育てる制度の充実▼みどりとふれあう機会の充実▼みどりへの理解と意識の向上基本方針Ⅲ(公園等の整備) 親しみのあるみどりをつくり、活用します。▼親しみのある身近な公園づくり▼多くの人が集う、魅力ある公園づくり▼安全で快適な公園づくり基本方針Ⅱ(みどりの創出) まちにみどりを増やし、潤いとやすらぎをつくります。▼道路、学校などの公共公益施設の緑化▼住宅地などの民有地の緑化基本方針Ⅰ(みどりの保全) 自然豊かなみどりを守り、育てます。▼自然豊かな樹林地の保全▼樹林地と水辺地の一体的な保全▼生物の多様性に配慮したみどりの質の向上▼農地の保全と活用重点プロジェクト農とみどりの公園連携プロジェクト▼所沢カルチャーパークの整備を推進し、自然体験の空間を創出します。▼自然体験や環境学習の場として所沢カルチャーパークの活用を推進します。▼市民協働による所沢カルチャーパークの維持管理体制を確立します。▼市民と公園の新たな利用・管理形態を構築します。まちなかみどりの創出プロジェクト▼駅周辺や道路・学校などの公共公益施設で質の高い緑化を推進し、みどりを目にする機会を増やします。▼みどりの活動の支援体制を整備し、みどりの街づくりの機運を高めます。▼みどりに関する技術の普及や啓発活動により、みどりの活動が地域に広がります。みどりの里山再生プロジェクト▼里山の担保性を高め、消失に歯止めをかけます。▼市民協働による維持管理を進め、みどりの質を高めます。▼環境学習への利用や保全講座の開催などにより、人とみどりの関わりを増やします。▼維持管理により発生した材の利用等により、樹林地の価値が見直されます。菩ぼ提だい樹ぎ池いけ並木通りの街路樹所沢航空記念公園狭山ヶ丘駅前の緑化活動 狭山丘陵の雑木林に囲まれた、わき水をたたえる菩提樹池周辺は、今にも映画の中のトトロが飛び出してきそうな風景を残しています。子どものころは田んぼや畑が広がり、親に連れられて雑木林で落ち葉掃きをしました。菩提樹池も格好の遊び場として仲間たちと遊んだものです。しかし、田んぼが使われなくなると菩提樹池も管理されなくなり、池が埋まるほど土がたまってしまいました。 この様な状況を見かねて、昔から多くの人に親しまれてきた菩提樹池を復活させようと、自治会の有志により菩提樹池愛好会を組織して、池にたまった泥をかき出す作業や散歩道の除草作業をしてきました。 今では、山口の自然に親しむ会、菩提樹田んぼの会、トトロのふるさと基金、西武鉄道㈱など各団体と連携し、周辺環境の保全活動を行っています。新たに策定された「所沢市みどりの基本計画」を支えとして、今後も市とともに、さまざまな生き物が息づき、訪れた人たちがほっとできる素晴らしい自然環境を保全し、未来の子どもたちに引き継いでいきます。地域主体で自然豊かな里山を守る菩ぼ提だい樹ぎ池いけ愛好会会長 関口幸男さん▲菩提樹池周辺の管理作業緑地協定制度緑の基金制度3 広報 平成23年9月号

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