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������砂すながわ川 (砂すながわほり川堀) 狭山丘陵を水源とする小河川のひとつで、堀之内の湿地(堂入の池)を発し、台地を北東へ流れ、三芳町、ふじみ野市を通って富士見市で新河岸川に合流します(およそ17.5km)。水が減る冬場は途中で流れが消滅したので「末すえなし無川」とも呼ばれました。源流から上流域は一部に自然の面影を残しますが、中流から下流域は排水路としての役目を負わされ、護岸工事が進んだだけでなく、流路自体も付替工事によって変更されています。高度経済成長期以降は、進む市街地化によって雨天時の氾はんらん濫が深刻な問題となり、早期に改修工事を進めるため、普通河川ではなく「都市下水路」として管理されるようになりました。「砂川」から「砂川堀」へ。呼び名はこれが一般化することになります。砂すながわ川遺い跡せき 砂川の上流域、三ヶ島3丁目に位置します。地元在住の本橋清氏による石器の採集をきっかけに、明治大学が最初の調査を実施したのは昭和41年のことです。ここから出土した石器は、武蔵野台地における特定の時期(約2万~1万3千年前)を示す指標となり、また原石から石器を作る過程の復元にも用いられ、研究史上大変重要な成果をもたらしました。明治大学が保管するこれらの石器は、国の重要文化財に指定されています。水すいてんぐう天宮 安産祈願で著名な大字久米の神社です。また家内安全や商売繁盛のご利益もあると言われ、毎月5日の縁日には、所沢近郷から多くの熱心な参詣者が集まったといいます。現在も1月5日の「初水天宮」をはじめ、5月までの毎月の縁日には、参道にだるま市が立つことで知られています。問い合わせ 生涯学習推進センターふるさと研究グループ ☎2991‒0308 52991‒0309家族の絆、友人の絆 上安松 三村 絹代 今年は例年より一週間も梅雨入りが早いそうです。退院したばかりの私は体調不良もあって気候の変化について行けず、涼しければかぜをひき、果物が少し多いかなと思えば消化不良を起こします。また、最近は背中が痛かったり、腰が痛かったりと…78歳まで頑張って生活してきたのですが、昨年から息子家族と一緒に生活をすることになりました。老いては子に従え、とのことわざの通り気持ちも丸く生活していければ何よりです。一家楽しく過ごす日々、そろそろ一年になります。家族の絆、友人の絆こそ、生きていくうえで一番大切な宝としみじみ実感しています。歴史まめ知識ところざわ14砂すながわひとつで、堀之内の湿地(堂入の池)を発し、台地を北東へ流れ、三芳町、ふじみ野市を通って富士見市で新河岸川に合流します(およそす◆テーマ「絆」◆◆◆ 所沢市域にかかわる歴史的事項を50音順に紹介しています。今号は「す」です。小暮 晴彦さん(北野南在住)楽しみしている。まるで、お嫁さんを迎えに行くようなもの。出荷は、大事に育てた子どもをお嫁に出すようなもの」と小暮さんは語ります。 養蚕の作業は、連日のように桑くわを切って蚕に与えます。夜中に起きて与えることもあり、毎日が忙しく大変な重労働です。「蚕は、目に見えて成長していく面白さがある。そんな蚕の成長に励まされる。まさに子育てのようなもの」と笑顔で話す小暮さん。 小暮さんは多いときは、年5回収穫し1t以上も出荷していましたが、現在では年3回の収穫です。「息子夫婦が引き継いでくれるのは嬉しいが、海外から安い生糸が輸入され、製糸会社が繭を買い取ってくれるのがあと3年。今後は、どのように養蚕を営んでいくか、養蚕技術をどう伝承していくかが課題」と寂しそうに語ります。 私たちの周りには、時代の変化により姿を消していくものがあります。養蚕業など日本の生活文化を支えた貴重な記録は後世に残していきたいものですね。「お蚕さん」と一緒に暮らす日々▲砂川遺跡から出土したナイフ形石器▲愛情込めて作った繭と小暮さん◀東日本大震災の被災地や野菜等の出荷制限の対象となった地域を所沢から応援しようと、所沢と新所沢の飲食店有志を中心に発足した「所沢チャリティープロジェクト」。1回目の活動として「ツナゲル 所沢⇔東日本」と題して被災地や所沢の食材を利用した料理の販売等が行われました。6月5日㈰/新所沢PARCO1階ガレリア(撮影:市民カメラマン・箕輪香里)▲歯みがき指導や歯科相談、育児相談、栄養相談、お父さんお母さんの健康づくりコーナー等が行われた「第49回歯の衛生週間行事」。歯科検診では心配そうに兄弟が見守ります。6月5日㈰/保健センター(撮影:市民カメラマン・佐藤清一郎)真・原稿は返却しません▶住所・氏名(ふりがな)・電話番号を明記し〒359-8501広報課「みんなの広場」係へ郵送または hiroba@city.tokorozawa.saitama.jp広報 平成23年7月号 8

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